【南アジア24】ポカラで下痢止まらない

今日もまだ体調が悪い。

Hくんはベッドから起き上がるのもつらそうだ。

こちらもついに腹を下した。熱っぽくもある。救いは部屋がきれいなことだ。

昨晩は体調が悪かったせいか、父親の夢を見た。あれは中１の時だった。手術前日に交わした会話が再現されていた。今も病気は父親の体を少しずつ蝕んでいるのだろうから、日本でぶっ倒れでもしていなければいいが。

日本からこちらに連絡をとる手段はないから、電話でもしてみるか。それにしても縁起でもない夢だ。

ポカラの街は、昨日の印象通り、落ち着いていて、インドの喧騒とはえらい違いだ。人も穏やか。牛も少ない。

薬局があったので症状を伝えると、「これが効くぞ」と薬を選んでくれた。

早速、宿に帰って、飲んでみた。

少し横になっていたら、熱っぽいのは治ってきた。ただ吐き気と下痢はおさまらない。

麺入りクッパみたいなのを食べたが、いまいち味がわからない。何を食べても気持ちが悪い。ポカラは食事がおいしいよと言われて楽しみに来たのだが。明日も無理せず休養としよう。

ポカラは標高800メートルくらいとインドから来ると寒い。持っているウィンドブレーカーに数ドル加えて、ノースフェイスの偽物のフリースと交換した。

しかしネパールの人の良さに、インドのようなハードネゴをする気が起きず、ついつい財布の紐も緩んでしまう。