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【ミャンマー4】世界遺産バガン

15時にヤンゴンを出発したバスは、途中2時間ほどタイヤ交換に費やして、翌朝8時にバガンに着いた。

バガン。

3000を超える仏塔が密集するミャンマー屈指の仏教聖地。

カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドゥールとともに、世界三大仏教遺跡のひとつであり、ミャンマー観光のハイライトだ。

バスターミナルからは、気立てのいい兄ちゃんの馬車で、アウンミンガラーホテルへ。20ドル。とても清潔で快適なホテル。

日本人カップルやミャンマーで教師をしているカナダ人の男などなど、旅行者も多い。

馬車の兄ちゃんが、今日明日のバガン観光のガイドをK7000で申し込んできた。

バガンは相当広そうだし、お願いすることにした。

待ち合わせの10時半まで、インドカレー屋で懐かしいチャイを飲んで待つ。街は、バガンだけで栄えているような典型的な観光頼り。どこかスリランカに似た雰囲気。

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さて、いざバガン。

高台からの景色は、まさに言葉がないほどのスケールだった。凄まじい数のパゴダと仏像。

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夕日が赤々と照りつけられる様は、カッパドキアに並ぶ衝撃だった。

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観光のポイント毎に物売りの少女たちがいる。ホッペには、タナカという茶色っぽい化粧を施している。日焼け止めの意味もあるとか。日本の昔の白粉みたいな感じなのだろうか。

仏像はあまりの多さに食傷気味になるが、物売りの少女たちはいつもニコニコしていて可愛かった。

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そんな中、仏塔で一人の日本人に会った。「これまで〇〇ヵ国旅してきたんすよ」とのっけから感じが悪い。

渡航国数でマウント取ってくる奴は、概ねロクな奴ではない。こちらがわずか4日の旅行だと知ると、「かわいそー」と侮蔑を含んだ同情を浴びせてきた。

「日本もね、もうちょっとなんだよなー。もうちょい変われば、いいんだけどなー」と偉そうに言っていたが、聞けば社会人経験はほとんどない。

親の脛齧りのニートに何がわかる。どう変えればいいか、教えてくれよ、と転職して時給が9分の1になりストレスフルな毎日を送っていたので腹の中で悪態をついた。

しかし、その実やっぱり日本は何かおかしいんだろうな。でもおかしくない国がどこにあるというのだ。

そいつは嫌な奴だったが、砂漠のような赤茶けた大地に広がる3000を超えるパゴダには心が震えた。たとえ短い旅でも、来てよかった。

明日はガイドの言葉に乗っかり、ポッパ山へいく。

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