![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33881273/rectangle_large_type_2_e93640f81de3ca28f4dbf53549070aa4.png?width=1200)
【豪州1】ケアンズ発、西へ走る。
エアーズロックに行ってみたい。オーストラリアにやってきた。
朝4時。ケアンズの空港に到着。出迎えの日本人の多さにびっくりした。この街には、こんなに日本人がいるのか。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33882267/picture_pc_f16ab22200a43ec691184360f45cadc5.png?width=1200)
ケアンズの街は空港同様、日本人だらけ。観光地然としていて、グアムと言われても信じただろう。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33882271/picture_pc_6bf532433a381d48a634ecf00741d536.png?width=1200)
早速エアーズロックまでの道程を調べるとツアーもたくさんあるが、時間的には飛行機の一択。ただ空席状況や料金を考えると現実的ではない。
到着早々いきなりエアーズロックを諦めることにした。
ならばと、デミオみたいな車を借りて、3日間、オーストラリアの大自然を走りまくることにした。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33882275/picture_pc_82c508d17035d9b94a282e78e4342f77.png?width=1200)
とりあえず、エアーズロック方面へと考え、西へ西へ進む。
すぐに人工物は視界から消え去り、ただただ彼方まで続く一本道。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33882276/picture_pc_926855901e8c4fc493a80b3239f00797.png?width=1200)
小高い位置からは、まっすぐに伸びた地平線が見える。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33882280/picture_pc_a46c5bdaf491853f912981bde5870134.png?width=1200)
右見ても、左見ても森だ。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33882285/picture_pc_7f6be76a2c100e8a8995a9759863b5f4.png?width=1200)
代わり映えのしない大自然の景色に飽き飽きする中、時折現れるユーモアに救われる。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33882292/picture_pc_d1b8c4ecd02ebcfa47d95c0e441ca2da.png?width=1200)
ケアンズから走ること750キロ。え、750キロ! そんなに走ったのか。10時間近いドライブでたどり着いたのが海岸にほど近い『Karumba』とかいう町というか村だった。
エアーズロックまではまだ1000キロ以上あることを考えるとあと2日でケアンズに戻ってくることは不可能。ここでようやく正式に断念する。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33882296/picture_pc_d020e0bb5d028c454152d0762bea79b1.png?width=1200)
とはいえ、ここまでの大自然も大迫力だった。蜃気楼ただよう一本道。すれ違う車もまばら。ジャングルや地平線をこんなに完璧に意識できたのは生まれて初めてかもしれない。
次に驚いたのが、野生動物だ。
ほぼ一本道という構造上、野生動物が横切ることが多いのだろう。
道端にはカンガルーの死骸がいくつも転がっていた。この地でこそ発揮するカンガルーバーの威力の凄まじさなのだろう。
動物園で見るイメージとのギャップに最初は言葉を失ったが、あまりの数の多さに昼過ぎには気にならなくなってしまった。
1メートルを超える大トカゲの死骸も同様にいくつも転がっていた。その死骸を漁る鳥や蛇。
野生じゃないだろうが、牛の群れもたまに道を横切る。
ここまで野生動物をケアしながら運転することになるとは思ってもみなかった。
最後は人間。浮浪者はほぼ全員黒人、あるいはアボリジニーっぽい人たち。清掃やゴミ収集といった仕事をしているのも、そういった肌の色の人たちばかりだった。
そしてこのKarumbaでは、肌が黄色からか、明らかな差別を感じた。
道中で話した白人の旅行者に今日の目的地を決めていないというと「Karumbaがいいよ! 素敵な町だし、海も近いからシーフードも美味しいよ!」と勧められてやってきた。
しかし英語が不得手というのもあるが、宿で案内されたのは、もう何日も誰も泊まっていないような汚い部屋。他に部屋はないかといっても、「ノー」の一点張り。それでいて値段も高い。
極め付けは、夕食だ。宿に併設された食堂にいったら、シーフードはないという。他の客は食べているのに。
アジア人は米でも食っていろと言わんばかりに、「チキンカレーしかできない」。そのカレーには、大きなクモが入っていた。
文句を言っても、下げられるだけだった。
オーストラリア初日、人間以外は最高だった。
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