【東南アジア21】ラオスの地酒ラオ・ラオ
夜中の1時にフエを出たバスが、ベトナム側の国境の街・ラオバオのイミグレーションに着いたのは朝5時。イミグレが開くのは7時なので、止まったバスの中で2時間待つことになった。
イミグレが開いたので、窓口でスタンプをもらい、そのまま歩いて国境を超えた。
ラオス側には乗ってきたバスがすでに回り込んでいる。国際バスなので、ラオス側もそのまま乗っていくことができるのだ。
フエのビンジュオンでは、この国際バスではなく、ローカルバスを乗り継いでラオス入りする人もいたが、彼らはとても1日ではつかないのではないだろうか。
ラオスに入ると、一気に景色はローカル然となった。
ただカンボジアのような荒れ狂った感じはなく、まさに長閑(のどか)。牛蛙の声がどこまでの伸びるような長閑な風景がただただ流れていく。
そしてフエを出発してから17時間。爆走すること400キロ。夕方6時にようやくサバナケットに到着した。
ラオス第2の都市と聞いていたが、土っぽい幹線道路の両脇に低い建物が並び、相変わらず、どこまでも長閑な景観がつづく。
首都ビエンチャン以外は、まだまだその他大勢なのだろう。成長著しいタイとベトナムに挟まれながら、著作権がないとか独自の文化を育むラオスのマイペースぶりは素敵だ。
人々も穏やか。
おじさんもおばさんも、男の子も女の子も、みんな気軽に挨拶してくる。
いい国だ。
宿は、バスが一緒になった日本人とシェア。
この人、タイ語を話し、何度もラオスを訪れているという謎のおじさんだ。
おすすめという、サクラ2という食堂で、コリアンフォンデューなるものを食べた。味は忘れたが、これが美味しかった。
その後、川沿いをフラフラしていたら、若者二人組がラオ・ラオというもち米を使った蒸留酒を呑んでいた。焼酎みたいなものだが、アルコール度数が50度を超えるという。
若者に「呑んでみなよ」と勧められたので、一口呑んだが確かに強い。けれど洋酒のように体が受けつけない感じもなく、なんとなくそのまま4人で呑み始めた。
若者たちは、18歳。女の子の話ばかりで、少し下ネタをふったら、「ヒャッホー」と嬉しそうに爆笑していた。
男の子のアホさは万国共通で安心した。
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