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【東南アジア16】ニャチャンのビーチに行く

昨晩ファングーラオ通りのシンカフェ前を出発したバスは、450km走り、朝5時半過ぎに、風光明媚なビーチで有名なニャチャンの街に着いた。

バスの中は同世代の日本人だらけだった。

席が隣になった関西の大学生たちと一緒に朝食をとり、そのままビーチへ向かった。

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ニャチャンのビーチは、ほどよい人混みで、リゾートというより地方の海岸という趣。久々の海は気持ちいい。海も白浜もきれいで、テンションも上がり、ゴムボートまで借りてしまった。

これでは何かのサークル合宿みたいだったが、人恋しさに負け、午後にバスでホイアンに向かう予定を変更し、今夜はニャチャンに泊まることにした。海から昇る朝日を見たい。

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昼食を終えて、ビーチに戻ってくると、午前中とは打って変わって、海はゴミと海藻だらけになっていた。ここまで変貌するとは、潮の流れの影響なのか。

泳ぐテンションもなくなり、パラソル付きのベッドで日向ぼっこ。ほどなくお菓子売りの少女2人が寄ってきた。

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1人は愛嬌抜群の美少女。

もう1人は和田アキ子みたいな髪型をした寡黙な子。

アキ子は全員にガムを断られると、最後に僕のところにやってきて、

「エイズ、エイズ」と自分を指差しながらガムを押し付けてきた。

冗談にもならない売り文句が悲しい。味をしめられても困るので、すげなく断ると少女はどこかへと消えていった。

悪い大人に「エイズ」といえば同情を引いて売れるぞとでも教え込まれているのだろうか。

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宿は関西の二人組とシェアさせてもらった。同じ宿に日本人の女の子2人組とこれから1年以上旅を続けるという若者もいたので、6人で夕食にいった。

僕以外はみんな関西で共通の知人もいたりして、テンションもあがっていった。

そして酒が恐ろしく安かった。

ビールが1リットル、1ドルくらい。

しかも日本でもよく見かける青い大きなプラ製のゴミ箱にビールがたんまり入っていて、そこから小さなバケツで汲んで、グラスに注ぐという海賊みたいに豪快なスタイルだった。

久々の酒に同世代たちとの会話も弾み、かなり呑んでしまい軽く酔っぱらった。

もはやひとり旅とは名ばかりであった。

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