見出し画像

「アクアポリン」それぞれの働きは?続き

今回は、AQP5、AQP7について説明しますね。
※「AQP」とはアクアポリンの略称

AQP5は、分泌腺のあるところ、例えば、涙腺のある目、唾液腺や消化液腺のある消化管、粘液腺のある気管や肺、バルトリン腺のある膣などにあります。
通常アクアポリンは細胞の外から中へ水を取り込む場合が多いのですが、AQP5は逆に、細胞の中から外へ水を通します。
AQP5の機能が低下すると、ドライアイ、ドライマウス、気道乾燥などの症状が出ます。AQP5の透過性が高いお水は、さまざまな乾燥症に効果が期待されます。

AQP7は、AQP3と同じくグリセロールを透過する性質があり、脂肪組織、精巣、腎臓に分布しています。
脂肪組織では、脂肪が分解してグリセロールと脂肪酸になります。このグリセロールを細胞の外に運び出し、脂肪の分解を助けるのがAQP7です。
AQP7の働きが悪いと内臓肥満になることが、マウスを使った研究で明らかになりました。

以上の4つ、AQP1、AQP3、AQP5、AQP7について、健康との関連について説明させていただきました。

次回、その他のアクアポリンについて、軽く説明いたします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?