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今年最初の「死ね」を言われた。(週報_2019_02_09)

週の初めにものすごい毒を吐いてしまったので反省している。
寝る前に自分のnoteを何度も読み返して泣いた。
なんの意味もない自慰行為。

私は基本、他人に優しくしたいと思っている。
パーソナルスペースが狭い分、その中に入った人間をとことん甘やかしてしまう。
だから人と過ごすことはとても疲れる。

私のnoteを読んでくださっていて、勘の良い方はもう気付いてしまっていると思うのだけど、私の全ての原動力は他人に対する強い怒りと言いがかりに近い一方的な恨みだ。

歳を重ねるにつけマグマのような怒りをオブラートや包装紙や毛布などで適宜包むことができるようになり、一見優しい人間に擬態しているが、人間の本質はそうそう変われない。
ドロリと溶け出したドス黒い感情は冷え固まるまで止まらない。

私は私に、がっかりしている。

******

仕事の関係で知り合った男性を怒らせてしまった。
食事に行こうよと連絡先の交換を催促され、正直気乗りはしなかったので

「仕事を掛け持ちしてるのでなかなか時間がとれなくてもよければ…」

と条件付きでLINEを教えた。

彼は毎日のようにスタンプを押して連絡をしてきたが、食事にはなかなか誘っては来なかった。
一度だけ「明日ヒマ?」と聞かれたが「仕事です」と言ったら「あっそ」と言われてそれっきりお誘いらしいお誘いはなかった。

ある日、おやすみなさい、と言ったあと彼から『おやすみ』のスタンプが押され、3日ほど連絡が途絶えた。
すると4日目に烈火の如く彼が怒り出したのだ。

「既読スルーかよ」

目が点になった。
おやすみなさいに対しておやすみとスタンプを貰ったらそこで完結ではないのか。
おやすみのスタンプに何か返したら私は一生おやすみできないではないか。
どうやらこの3日の沈黙は怒りをふつふつと沸騰させるための時間だったのだ。

「おめーも他の女と一緒だな」
「どうせ飯なんか最初から行く気ねえんだろ」

これはほんの一部で、この10倍は罵詈雑言を浴びせられた。
次々に出てくる罵倒の言葉にあんぐりと口を開けるしかなかった。
だって私は彼と一度しか仕事で会っていないのだから。
そこまで言われるだけの人間関係すら積み上げていない。
そもそもまだ食事に誘われてもいない。
この人は私と違うルールで生きている人だ。
とにかく彼を刺激をするのは得策でない、できるだけ上手にフェードアウトしよう。

「脅かしても人の心は動かせないよ」

彼は相変わらずギャーギャーと吠えていたが私はかまわず続けた。

「これ以上は対応しかねるので申し訳ないけどブロックさせてください。」

私がブロックをするのは珍しい。
ただこの男はメンタルが不安定すぎて私が触れなくても勝手に火種が大きくなったり小さくなったりする。
私に非がなくとも、火傷をしたら熱いし痛い。
関わりを断って忘れてもらうのが一番だ。

ブロックしますと言ったあと、2つだけメッセージが届いたのが見えた。

「てめーみたいな女、死ねばいい」

そして

〈※※がスタンプを送信しました〉

その表示を見て私は爆笑した。
人様に死ねばいいと言い放ったあとに押すスタンプってどんなスタンプなの!?
ああ、今すぐ開いて見たい、でも既読をつけたら最後、また絡まれるに違いない…。

葛藤しながらもやはり命はだいじ。
私は誘惑に勝ち、今もそのスタンプはわからないままだ。

あーあ、今年1回目の死ねばいいって言葉、もらっちゃったなぁ。
今年はどんな男に、何度言われるんだろう。
でもいいや、これは言われるより言った人間の方が蝕まれてしまう種類の言葉だと思うから。

あ、そうそう。
届かないけど、もう一度言うよ。
脅かしても人の心は動かせないんだよ。

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