柊ミチル

1979年北海道札幌市生まれ、千葉県育ち、静岡県在住。 LGBTQ、FtX。 清掃業を…

柊ミチル

1979年北海道札幌市生まれ、千葉県育ち、静岡県在住。 LGBTQ、FtX。 清掃業をしながら、エッセイを書いています。 苦しみながらも、それでも文章を書いているので、どうも書くのは好きみたいです。

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私がエッセイを書く理由

はじめに  はじめまして、柊ミチルです。  私はエッセイを書いていて、実はnoteで書くのも3度目です。  エッセイを書く、ということは、正直しんどいです。  毎回頭を抱え何度も書き直し、ほぼ毎日が睡眠不足で、そんな状態で自分の生活や仕事をこなしているうちに「ああ、なんでこんなことやってんだろ……」という気持ちになります。  それで「いったんやめよ」となり、書くのをやめてしまうと楽で仕方ないのですが、そうしているうちに、また書き始めてしまう自分がいて、そういう自分を呪いたく

    • 思いもよらないカミングアウトで、自分のセクシュアリティを晒すところだった

       自分がセクシュアルマイノリティであることを、周囲にカミングアウトするかしないか。  当事者にしたら、それは悩ましい問題である。  したらしたで、受け入れられることもあるが、そうでないことも多いし、それなりにリスクもある。  しなかったら、それをずっとひとりで抱え込み、偽りの自分を演じ続けることになる。  ここで相当悩む人も多いだろう。  ちなみに私もセクシュアルマイノリティだ。  そして、身近な人たちや職場の特定の人たちには、カミングアウトしている。  私が家族である父と

      • 心に穴が空いた夜

         他人の人生を羨んで、うっかり心に大きな穴を空けてしまった。  最初はごく小さな穴だった。  2、3日前から、うっすら気がついていたが、気付かないフリをしていた。  それが次第に気付かないフリができないくらいにまで、大きな穴になっていた。  そういう時、私は駄々をこねる子どものように、その場にひっくり返ってのたうち回りたくなってしまう。  そんな夜だった。  私は何度目かの寝返りを打った。  身体は疲れているはずなのに、眠れない。  次の日も仕事で、4時に起きなければなら

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