はじめに はじめまして、柊ミチルです。 私はエッセイを書いていて、実はnoteで書くのも3度目です。 エッセイを書く、ということは、正直しんどいです。 毎回頭を抱え何度も書き直し、ほぼ毎日が睡眠不足で、そんな状態で自分の生活や仕事をこなしているうちに「ああ、なんでこんなことやってんだろ……」という気持ちになります。 それで「いったんやめよ」となり、書くのをやめてしまうと楽で仕方ないのですが、そうしているうちに、また書き始めてしまう自分がいて、そういう自分を呪いたく
自分がセクシュアルマイノリティであることを、周囲にカミングアウトするかしないか。 当事者にしたら、それは悩ましい問題である。 したらしたで、受け入れられることもあるが、そうでないことも多いし、それなりにリスクもある。 しなかったら、それをずっとひとりで抱え込み、偽りの自分を演じ続けることになる。 ここで相当悩む人も多いだろう。 ちなみに私もセクシュアルマイノリティだ。 そして、身近な人たちや職場の特定の人たちには、カミングアウトしている。 私が家族である父と
他人の人生を羨んで、うっかり心に大きな穴を空けてしまった。 最初はごく小さな穴だった。 2、3日前から、うっすら気がついていたが、気付かないフリをしていた。 それが次第に気付かないフリができないくらいにまで、大きな穴になっていた。 そういう時、私は駄々をこねる子どものように、その場にひっくり返ってのたうち回りたくなってしまう。 そんな夜だった。 私は何度目かの寝返りを打った。 身体は疲れているはずなのに、眠れない。 次の日も仕事で、4時に起きなければなら