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ストックホルム・ペンシルベニア

観ました。
(hulu配信)

感想は二つ。

一つ目。「三つ子の魂」では無いですが、育った環境というのは大きい。誘拐され二十歳すぎにやっと実の親元に戻された少女と母親の話なのですが。許し許される絆は、血のつながりというより、物心つかないころ、守ってくれる人がすなわち親である、結果として、その存在を信じていくのだということ。まさに少女は誘拐犯を育ててくれた人であると認識しています。要はインプリンティングが鳥のみならず、人にも言えることだと思いました。

二つ目。(ここから少しネタバレ) 結局、環境や親の良し悪しに関わらず、人間は自立した個の存在であるということ。ヒロインの少女は最終的に誘拐犯と母親のどちらということではなく、自身の未来を自分で探します。孤独な日々が待っていると思いますが、清々しい健全な姿に見えましたね。私は。

絆を取り戻そうとする母親の気持ちもわかります。ですが、大切なのは子供が幸せと感じる生き方を一緒に探すことが、良いのでしょうね。

室内のシーンが多いので、異国情緒を映画で楽しみたい私は、少し残念でしたが、無駄なシーンはなく、とても興味深く観られました。ヒロインの少女が美しいですよ。

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