軍事力が国家の安全保障に役立たなくなる条件

あなたは、戦争の目的が何か分かりますか?

戦争の目的は、敵国を支配することです。戦争に勝てば、敵国を支配できるという利益があるからこそ、国家は戦争を行うのです。

もし、戦争をしたら、敵国を完全に滅亡させてしまうようなら、戦争をする意味がありません。戦争に勝って敵国を支配しようにも、敵国が滅亡してしまっているからです。このように、戦争をしたら、敵国を完全に滅亡させてしまうような軍事力を保有している場合、国家の安全保障に軍事力を用いることには意味がなくなるのです。

実は、アメリカとロシアは、核兵器の相互確証破壊の関係にあるため、既に軍事力が国家の安全保障に意味をなさない状況になっています。軍事力は、支配戦略から生まれたものですが、強大過ぎる軍事力は、支配すべき敵国を完全に滅亡させてしまうため、支配戦略の役には立たないのです。

この記事では、戦争をしたら、敵国を完全に滅亡させてしまうような強大な軍事力を保有するようになったら、軍事力が国家の安全保障の役に立たなくなることを論じました。そのような国が国家の安全保障を考えたら、平和主義しか残されていません。

日本は平和主義の国です。日本には、平和主義国として、世界各国を指導してほしいと思います。

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