資本主義の賃金奴隷制度、あってもいいけど私は奴隷は嫌だから私は自由人になります

資本主義は、一種の奴隷制度です。資本家が労働者に賃金を支払う代わりに労働者を働かせ、労働者は資本家の下で働く代わりに賃金を受けとる、というのが資本主義の基本です。労働者は、賃金を資本家から受けとる代わりに、資本家に絶対服従しなくてはならない立場になります。労働者が資本家に逆らえば、クビにされたり損害賠償請求されたりします。だから、労働者は、資本家の言いなりになって、賃金奴隷の立場に甘んじるのです。

あるときまで、私は、賃金奴隷制度は一種の奴隷制度だから、廃絶しなくてはならないと考えていました。しかし、賃金奴隷制度を廃止するためには、賃金労働制度を廃止しなくてはならず、賃金労働制度を廃止するためには、賃金を廃止しなくてはならないのです。賃金を廃止するということは、お金をあげるから言うことをききなさいとか、言うことをきくからお金をくださいとかいうことを禁止するということです。これは、一般に言って、交換を禁止することに相当します。

賃金の廃止は、物事の交換の禁止を意味するのです。物を交換できなくなったら、人類は全員、自給自足して暮らすしかなくなりますが、明らかにそんな風に暮らすことはできません。だから、交換を禁止することはできず、賃金を廃止することもできないのです。

ゆえに、賃金奴隷制度は廃止することができないのです。

そして、賃金奴隷制度を廃止することができない以上、この世には、賃金奴隷と、奴隷使いがいることになります。賃金奴隷は言うことをきく代わりにお金を受けとる人であり、奴隷使いはお金を払う代わりに言うことをきかせる人です。

そこで、私は考えました。賃金奴隷がいいか?いいえ、私は賃金奴隷は嫌です。私は自由人になりたいです。

この世には、賃金奴隷と、奴隷使いがいるのでした。であるならば、私は奴隷使いになれば良いと分かったのです。私は、お金を払って人を使う人になろうと思います。

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