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グレイヘアに憧れて。


ここ数年「グレイヘア」が、メディアに取り上げられるようになりました。グレイヘア、まあぶっちゃけ「白髪」を、老化の象徴と見るのではなく、年齢を重ねたあるべき姿とポジティブにとらえる姿勢。心身のいろんなとこで経年変化が目立ってくるお年頃としてはありがたい傾向……かな? 

ワタシは若いころから白髪が多かった。実際の年齢よりも上に見られる顔のつくりも手伝って、フケて見られることもしばしば。いやでしたねー。高校時代、授業中己の髪に白いものを見つけてはプチプチとそいつだけ切っていた。間違って黒いのを切ってしまって「もったいないことをー!」と、どんだけ悔やんだことか。そのうちピンポイントカットが白髪の増加スピードに追い付かなくなって、やーめた、染めちまおう!となりました。

勤めてる時はオレンジ系の茶色に、フリーになってからは赤。モトが白なんだから、どんな色でもキレイに入るじゃん!(黒髪の人が赤に染めようと思うと、ブリーチしてわざわざ白くしてから赤に染めます。黒髪を赤で染めても茶色くなるだけ)じゃあいっそ赤くしちゃえー! と、以来、2~3カ月に一回、行きつけの美容院でヘアマニキュアをしています。カラーは頭皮に合わなかったんですよー。かさぶたになっちゃったりして。

昨年、この禍でなかなか美容院に行けない時期がありました。結局4か月行かなかったかなー。髪の根元から5~6㎝、もう真っ白。カイワレ大根みたいにスラーッと、真っ白い根元が生えそろってましたね(笑)鏡見る度それがもうすっごいストレスで。

その時ふっと「このまま染めずに……グレイヘアにしてみるのもアリ、か? その方が楽チンかもしれないヨ……?」という考えが、頭をよぎりました。で、少し研究しました。世の中のグレイヘアレディーを。

メディアに出てる「まあ、グレイヘアもステキね!」と思える方は、たいていお顔立ちのはっきりした人、かわいらしく、若く見られるであろうタイプのお顔をしてらっしゃる。そう、グレイヘア「も」お似合いになる皆さんなのである。グレイヘアもヘアスタイルのひとつ、「似合う似合わない」があるのだ。

そして、グレイヘアは「白髪を伸ばしっぱなしでいい」わけではない。美しく見目好く保つには、それなりのお手入れが必要なんである。ツヤのないパッサパサの白髪じゃあ、ただのズボラなばーさんになっちまう(白髪に限ったことじゃないけど)。絶対「楽チン」でなない、はず。

あるグレイヘアの女性がインタビューで「グレイヘアは〝育てる〟もの」とおっしゃっていた。髪のすべてが白髪になるまで、ショートでも1年以上はかかる。それまで、黒と白がせめぎあう中途半端な〝移行期〟の状態に1年以上耐えなくてはならないのか。ぐぬぬ。

冷静に考えると当たり前なんだが、相当根気のいることだ。それができるのかワタシに。4か月でネを上げ「もう白いのやだ! なんとかしてくれー!」と美容院に駆け込んだワタシに。ツヤツヤを保つためのお手入れができるだろうか、このズボラなワタシに。そもそも似合わないだろう、フケ顔のワタシにー‼

というわけで、ワタシのグレイヘア計画は、脳内会議でけちょんけちょんに全否定、抹殺されました。こないだ美容院に行って、少し落ち着いた色味の茶色に染めてもらいましたよ。しばらくは白髪を生かして「染める」ことを楽しもうと思います、ハイ。

「グレイヘア」というヘアスタイル、オシャレとしての選択肢が増えることは、いいことなんじゃないかなーと思います。
だって単純に、グレイヘアってステキじゃん! 美しいグレイヘアって落ち着いて見えるし、なんかいろいろ余裕ありそうじゃん! オトナのオシャレじゃん!
……ってことは、やっぱりワタシには似合わないようです、グレイヘア(笑)

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