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(算数) 「数を半分」にすることで広がる計算世界

0.125×72=

計算の得意な人はこの問題を見て筆算をすることなく、答えの9を瞬時に出すことができます。

なぜでしょうか?

それは「0.125が8分の1」だということを知っているから72÷8の計算をするだけでいいからです。中学入試を経験したことがある人は塾で「0.125が8分の1」は覚えておくように言われたのではないでしょうか。

中学入試の計算問題はかなりややこしい複雑なものが出題されるのがふつうです。その対策に次のような「分数→小数」の変換リストを暗記させられます。

2分の1=0.5,  4分の1=0.25,  4分の3=0.75
8分の1=0.125,  8分の3=0.375,  8分の5=0.625,  8分の7=0.875

こんなにたくさん覚えるのは大変ですね。だけど、一部の算数の得意な子は「あ〜、そうなるよね」と丸暗記しなくてもなんとなく頭に入ってしまうのです。

算数の得意な子は一般の子に比べて何が違うのでしょうか。

これまで塾屋としてたくさんの子どもに出会ってきて思うことは、算数の得意な子は「数をイメージで捉えている」ようです。幼い頃からたくさん遊び、具体物を通して「数と戯れた」経験が豊かな子ほど「数をイメージで捉える」能力が養成されているのではないかと推測されます(多くの早期教育が失敗に終わりがちなのはこの辺りに事情がありそうです)。

とりわけ「数を半分にする」ことは計算能力を向上させる上で重要な鍵になります。

150÷2=

この計算を見た瞬間に答えがさっと出るのか、筆算で答えを出すかでその子が持っている「計算世界」を推し量ることができます。

YouTubeでじっくりと解説しました。


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