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帽子にまつわるコバナシのはじまり

はじめまして、帽子デザイナーのMichikoです。

帽子を作り続けて気が付くと来年で30年になるなんて!
本当にあっという間で、まだまだ作り足りないと思ってしまう。
あまり今まで、帽子のことや製作にまつわることなどお話してこなかったのですが、オンラインショップのブログをきっかけに
コバナシ(お話)としてnoteでも書いていくことになりました。

coeurの帽子持ってる!という方も、お父さんが持ってるという方も、ご存じない方もいらっしゃるかと思います。ブランドを長くやっている間に少しずつcoeurの周りの環境も形態も変化してきました。スタートは東京の代官山でしたが現在は大阪が拠点です。

いろいろな変化がある中で唯一変わらないのが「帽子を作ることが好き!」という気持ちです。帽子というものは特殊で、デザイナー自身が職人でありクリエイターであることも少なくありません。デザインして自分で作るそしてお客様に喜んでいただく事に喜びを感じます。

帽子は夏と冬、季節により素材が全く違うものになります。その素材の種類も帽子の種類もたくさんあるのですが、「デザイナーのコバナシ」ではこの季節の夏の天然草についてお話をスタートしました。


天然草の種類は実は様々なものがあります。少し専門的なお話も出てきますがこちらで素材についてのお話をしていこうかなと思います。

「ラフィアについて」

ラフィアは実は草というよりは葉。椰子の葉を加工した天然素材です。

椰子の木というと南国によくみられるあの植物ですね。椰子の葉を乾燥させて出来た繊維はいろいろな物に利用されています。主にバックや帽子ですがサンダルなどにも使われています。

ラフィアレースハット。
ツバ広の帽子はキャペリンとも呼ばれます。

こちらに載せた写真はともにラフィア素材で出来ています。同じ素材でも製作方法により違った表情になるのがわかりますね。   

ラフィアブルトン。 
ツバ先が上に向いたスタイルをブルトンとよびます。

帽子を製作する私たちからするとラフィアはとてもしなやかで、扱いやすい素材です。

うっすらと表面に光沢感があり、なんでしょう。。まるでオイルコーティングされたかのような被膜があります。それがあるからこそのしなやかさなのかもしれません。上の写真のような繊細なレースが出来るのもそのおかげですね。

軽くて柔軟なので型くずれしにくく、夏にはデイリーで活躍する素材です。

次回はまた違う素材のコバナシをしますね。
ご一読ありがとうございました。




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