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ひるむな、恐れるな、あわてるな、うろたえるな、神がおられる!(旧約聖書 申命記 20章3~4節)

おかしいことはおかしいと、割とちゃんと主張できる方だと自分では思っていたが、パートナーから「誰が上司かわかってんだろうな」と言われたとき
私の口から出た言葉は「Understood」の一言だった。

言っても無駄だろうなと瞬間的に感じ、抗議をする前に何も言わない方が賢いと思ってしまった。人は組織に所属すると縦社会の秩序に無意識に従ってしまうからなのだろうか。

ディレクターに「こんなことがあった」と話した時に「残念だけど、わたしたちを評価するのは、彼女(パートナー)だから。彼女が我々の上にいる限り、私たちは彼女を担いで気分良くさせることが仕事」と自論を言われたとき、絶対ここは私は無理だと強く思った。自分が尊敬できない上司に忠誠を尽くすなんてまっぴらだ、もし、その企業のブランドや製品、社会的な意義など、そういったものに魅了され、「好き」があったら、通常はこういう行動をする上司は、いつか淘汰される(地方会社のときのように)それまでやり過ごそうと思たのかもしれない、が、入社理由が私も邪な理由だったので、彼女からのパワーチックな一言で、プツンときてしまった、と振り返っている。

ここから怒涛の転職活動に入るわけだが、コロナのおかげでインタビューはすべてリモートになり、隙間時間にバンバンインタビューを詰め込むことができた。コロナ前は対面が当たり前で、半休を取るか、もしくは業務前か業務後に調整してもらう、移動時間も含めるとなかなかな労力だったが、今は時間になったらzoomにログインすると、まるでどこでもドアで瞬間移動し、そこはインタビュー部屋。

外資系は年末のホリデーシーズンになるとお休みに入る人たちが増え、停滞モードにはいる。転職活動を開始したのは8月だったので、サンクスギビングホリデー前には決めたいというのが私の目標だった。

自分がGAFAMでやっていたポジションと類似したものにしようと決めていた。リクルーターは使わない、自分でJDを読み込んで、やりたいと思ったものを探してきて4社に応募した。

短期間で仕事をずいぶんと変わってますね?と聞かれるだろうなと思っていたが、やはり聞かれた。日本人のインタビュアーに対して、正直に「間違った選択をしました」と答えた。反応や表情から推測するに、いい印象は持たれなかったと思う。相手が日本人ではなかった場合は「そうね、そういうこともあるよね」わかるよ、それというような返しだった。

予定通りにサンクスギビング前には外資系のテック会社から内定をもらうことができた。

ジョブホッパーになっていた私だったが、世の中にあまり多くないニッチなスキルのおかげで、仕事は見つかり過去の「私を成長させてくれた上司」に対してのみ感謝をしたくなったので、(聞かれてもいなかったけど)近況をメールで報告をした。

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