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在り方を決める。

「セルフブランディング講座」というのを受けた。

在り方。

音楽教室を始める時も、それからも、自分がブレてるな、と感じる時は、いつもこの「在り方」のことを忘れていた。

職種にもよると思うけど、私のような職業は、この、自分の「在り方」というのが大切な気がする。

「やり方」じゃなくて「在り方」。

例えどんなにすごいやり方を学んで成功しても心の奥で納得してなければ、ずっと苦しいまま。
講座より

というようなことを言われた時、

「ほんとそうだな」

と思った。


音楽教室を立ち上げて5年。
小さな子どもを育てながら、稼働できる枠は全て埋まり、立ち上げ当初、隔週午前中しか開講しない予定だった土曜日の枠も、気がつけば毎週のレッスンとなり、午前の枠では足りず、午後にも食い込んでいた。

「楽しい楽しい」と思いながらやっていたはずなのに、いつの頃からか仕事をすることが苦しくなり、子どもや自分の体調が悪くて休みにしなければならなくなるとホッとした。

目標としていた生徒数も、収入もクリアしたのに、気持ちはどんどん苦しくなっていた。

私は音楽が好きだ。
教えることも好きだ。
教員をやっていた時は、周りからも「天職だ」と言われていたし、自分でもそう思っていた。

私が教員が天職だと思っていたのは、何よりも「先生」という仕事が好きだったからだと思う。
授業よりも、日々生徒と関わってわちゃわちゃやっているのが好きだった。
だけどかなり激務だったし、正直かなり疲弊して精神も少し病んでしまったこともあって、結婚を機に退職した。
出産後も非常勤講師を2年ほどやったけれど、家でやらなければならない授業外の仕事も多く、乳飲み子を抱えてやるにはしんどすぎた。
それに、「授業だけ」という仕事は生徒とサラッと表面的にしか関われず、しかも音楽の授業は週1回しか会わないのでお互い名前も覚えられず、はっきり言ってつまらなかった。
非常勤講師はもう二度とやらないと思う。

じゃあもう一度学校で働けばと何度も言われたけれど、学校の仕事を一生懸命やればやるほど、家庭が犠牲になるのは分かりきっているので、私の中にその選択肢はない。

私はとにかく自分が後悔しないように子育てしたい(いや、そんなの無理なんだけど)。
なるべくたくさん子どもと関わりたいので、残業も休日出勤も当たり前なブラック起業代表である教員の仕事には戻りたくない。

もっと社会で評価されることに価値を置いていたはずなんだけど、いつの間にかそんなことどうでも良くなった。
それよりも、私は自分が機嫌良くいられて、心に余裕がある状態で「お母さん」をしていたい。
それは家族の幸せのためであり、何より自分の人生を豊かにするためだ。

今の私にとって、『仕事をする』ということは、働く=労働 というのとはちょっとちがって、『友達』というコミュニティとは違う別のコミュニティを持つためのツール、という役割の方が大きいかもしれない。
仕事には「お金」が当然ついてくるわけなんだけど、そこがまだ自分の中の「お金の在り方」というのが決まらなくて、なんとなくぐるぐるモヤモヤしている。

とにかく、「決める」ことが大事。
私たちの個人起業家は、自分で答えを決められないと、どこかに答えを求めたくなる。
それは人間として普通だと思うけど、答えを出してもらおうとして、何かを決めてもらおうとしてそれをコンサルティングなどに求めると、私のように「コンサル沼」にハマっていくこととなる(それはいずれまた別の話)。
もしくはネットワークビジネスに逃げる(けどそう簡単にうまくいくんけない)。

とにかく、決める。
自分で、決める。
書くとか、人に話すとかして、自分の本音を引き出すのもいいね。
そして、決めたら、やる。
それだけなのよ。
それだけなのよね〜。

話がいろいろだったけど、とにかく「セルフブランディング講座」は思ってたよりもすごかった。
受けた時よりも、時間が経った今の方がじわじわ来てる。
興味のある方にはご紹介します。

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