SNSに振り回されない方法
どうも、占い師の沙々音です。
今日はSNSに振り回されない方法と題しているのですが、まずは超極端に振り回されている人の様子から解説していきたいと思います。
なんだか、弱い立場に置かれてしまっている人や、一時的に心身が弱まってしまった人に対して「努力不足なんじゃないか」とか「甘えてるんじゃないか」と言う人っていますよね。
たとえば、うつ病の人に「怠けてるだけでしょ」とか「気合が足りない」とか「そんなんじゃこの先生きていけないよ」と言ってみたり、お子さんが発達障害や障害があると診断されたら「おまえの育て方が悪い(※医学的にも見当違い)」とか「子持ち様は周りにばかり配慮を求める」と言ってみたり。
他人の生活や感情に対して、想像力があまりにも足りていない。
驚きを通り越して呆れてしまいますよね。
まるで言ってる側の人はこの世の苦しみをすべて乗り越える自信があると豪語しているようで、努力家さんなのかもしれないけど、傲慢だなって感じちゃうっていう。
特に最近、SNSで見かけることが増えた気がしませんか?
家庭や仕事の愚痴をついついこぼしてしまうと、SNSがいらぬ世話を焼いて、あっという間に拡散してしまうから、すぐに無関係な人から「それってあなたの努力が足りないんじゃないですか」なんてコメントが飛んでくる。
いやいや。オメーは誰で何様なんだよって(笑)
あなた日頃から、カフェで隣の席で話している人たちに向かって、わざわざ「それってあなたの甘えなんじゃないですか?」とかド失礼な言葉を掲げて乱入していくんですか?
さらに極端な話、明日いきなり交通事故に遭って半身不随になって、できないことが増えてしまったら、障害を持つ人や不運に見舞われた人を侮辱したのと同じ口で「助けてください」と言って、障害者年金を受けとるつもりなのでしょうか?(意地の悪い笑顔を隠しきれません)
明日は我が身。
逆だったかもしれねェ(NARUTO)と自分を律して、自分にも他人にも優しく生きていたいものです。
他人に優しくしておくことは、めぐりめぐって自分に返ってきますからね。
それって優しくした人が恩返しをしてくれるというだけではなくて、自分にも困った事象が降り掛かってきたときに、自分を優しく逃がしてあげたり、優しく鼓舞してあげるということができるということなんです。
脳には一貫性を保ちたいという働きがあるので、自分で言ったことを取り消すことは結構労力がかかります。
(中には自分に甘く他人には執拗に厳しいというサイコパスもいますが、だいたいの人はそこまで悪人ではないでしょう)
いつも他人に不必要なくらい厳しい言葉を投げつける人たちは、いざ自分が不運に見舞われたときに潜在意識がふつふつと自分に囁いてくるようになるんですよね。
「おまえの努力が足りないからこんなことになったんだ」「誰も助けてなんてくれないぞ」と。
占い師になる勉強をして、いざ現場にも立って、たくさんのお客様と出会うと本当に教わったことはそのとおりだったと思うのですが、
「それってあなたの努力が足りないんじゃないですか」って言っちゃう人の本音は「自分はこんなに努力しているのに、誰も褒めてくれない!」なんですよね(苦笑)
占い師になる勉強って何?って思われた方もいらっしゃるかもしれません。
タロットカードの扱い方だけではなく、心理学の勉強もちょっとかじっているんですよ。
(詐欺を働くためにコールドリーディングやバーナム効果を習っているわけではありません(笑)占いという学問の勉強と相談者に元気になってもらうための勉強はまったくの別物で、後者のために心理学が必要なんです)
このケースの解像度をさらに上げると「自分は日々こんなに我慢して努力して辛い思いをしているのに、SNSで愚痴ることで、人に慰めてもらったり注目を集めようだなんて、そんな卑しいことはしていない!なのに、コイツのもとには労いと慰めの言葉が集まってくる!そんな怠け心は許せない!世の中はもっと厳しいのだと、自分が今教えてやらないとコイツが後々困るに違いない!」というのが本音になるでしょう。
別にあなたがその人の人生を憂う必要はどこにもないのでツッコミどころしかないのですが、ポイントとなるのは前半の「自分はこんなに可哀想!」の部分なのは明らかです。
自分に厳しく努力なさっていることは、本当に立派なことだと思いますが、それを盾に他人を傷つけることは、自分が休む隙を与えないということにもなります。
いつ自分に不運なことが起こるとも限らないのですから、むやみに正義を振りかざして他人を傷つけようとしない方が身のためですよね。
特にこれからの風の時代に向けて、膿が出されるかのごとく古い価値観を持つ組織の悪事が露呈していますし、大きなものにぶら下がっていれば安心という状態がどんどん崩れています。
今は何か大いなるものにぶら下がっていて気が抜けているかもしれませんが、いつ自分の身に不運が起こっても不思議ではないほど、フルスピードで時代が進んでいます。
物価高なんてまさに我々の手に負えていない不運です。(せめて選挙に行きましょう)
これからは、組織の中で同僚を蹴落として成り上がるよりも、軽やかに垣根を飛び越えてたくさんの人たちと優しさでつながり助け合う方が幸せになりやすい時代です。
障害を持つ人、LGBTQ当事者の方、戦争・紛争で傷つく人、災害に遭われて復興中の方……
大小様々な課題に取り組む方々のつぶやきが簡単に目に入る時代だからこそ、目に付くすべてのものから学び、謙虚に、そしてできるだけ困っている人を助けられる自分になれるよう、研鑽を重ねていきたいものです。
とはいえ、例にあげたように「自分は可哀想!こいつは怠けてる!」と大っぴらに武器を振り回している人ほどではないにしろ、自分の生活に余裕がないときは心がささくれだってしまうことも、どうしてもあるでしょう。
そんなときは、SNSでときめくものを検索しましょう。
SNSから離れるのはちょっと難しい現代人ですから、せめてSNSに振り回されないよう、きっちりSNSを調教するのがおすすめです。
私は、X(旧Twitter)のおすすめ欄で、人様の家庭のお困り事から火がついて激しい論争が起こっているのを見るとしんどくなってしまうので、余裕がないときは、「ハンドメイド」と検索して素敵な小物の写真付きの投稿に「いいね」をつけまくり、リポストをしまくるようにしています。
他にも、動物園の公式アカウントリストをフォローしているので、そこから、かわいい動物の写真付きの投稿に「いいね」をつけまくり、リポストをしまくるようにもしています。
そうやってSNSに対して**「アクション」をとると、SNSを動かしているシステム(アルゴリズム)が、私の好みや興味を再度学習しなおしてくれて、おすすめ欄をキラキラした好きなものでいっぱいにしてくれる**のです。
実はこのアルゴリズムの仕組みを知らずに「おすすめ」に心を乱されてしまう人が増えているような気がしています。
SNSは「いかに人の興味を引き付けて広告をたくさん見てもらって収益を上げるか」を重視しています。
しかも「人はネガティブなものを見るほど、ストレスを解消するために買い物をする」という心理も持っています。
つまり、SNSはわざと私たちに炎上と学級会を繰り返し行わせていると言っても過言ではないのです。
そう考えると、「自分の生活を豊かにして幸福感を得ることの方が大事なのに、なぜ人様の生活に口を出したくなってモヤモヤを抱えることになってしまうのか」というのが、もはや考えるのも馬鹿らしく思えてきませんか?
うまい具合に「そうさせられてしまっている」わけなので。
特にX(旧Twitter)は投稿を読んでいる時間=「滞在時間」もしっかり計測しているので、しんどくなってしまう投稿を見かけたときはすかさず「…」ボタンから「このポストに興味がない」を押すようにしましょう。
これもまた、アルゴリズムを自分好みに調教するのに有効な機能です。
まさか、自分の気に入らないテーマについて世界中の人を黙らせるわけにはいきませんから、自分の目につかないように、SNSをコントロールするという意識は非常に大切ですので、せび覚えてくださいね。
楽しいSNSライフを送りましょう〜!
ありがとうございました。
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