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スマブラと格ゲーの相違点とは?

ワーキングホリデーに来てスマブラのガチ対戦コミュニティに出会って以降、スマブラ漬け、というほどではないが、それなりに真剣に対戦や研究を重ねてきた。まだまだプレイヤースキルに関しては多くの課題が残っているものの、オーストラリアにワーホリで来ている日本人でスマブラをそこそこやってるって人には負ける気がしないくらい実力はついた。我ながら頑張ってる、といいたいところである。

最初に投稿した記事に、スマブラは厳密には格闘ゲームではないことと、その理由について書かせていただいた。

そもそもが格闘ゲームのアンチテーゼとして生まれたスマブラは、格闘ゲームとは異なる点が多く見られる作品だ。

ということで今回は、スマブラと格闘ゲームの違いについて、もう少し掘り下げていきたいと思う。以前の記事とカブる部分もあるが、合わせて楽しんでいただたら有り難い。

相手を倒す条件が異なる

スマブラと格ゲーが別ゲーだということを決定づける事項だと言っていいだろう。

格闘ゲームの勝利条件は、攻撃してダメージを与えることで相手の体力ゲージを0にすることだ。

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対してスマブラはというと、攻撃して敵にダメージを与えるという点は共通項ではあるものの、それだけでは相手を倒すことはできない。ダメージを蓄積させ、相手をステージ外にふっとばすことで初めて倒すことができる。

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ダメージ量だけでなく、相手の重さ、位置、こちらの技の種類など撃墜には多くの要素が関わってくる。いかにして相手を撃墜するかという駆け引きが、スマブラの醍醐味ともいえる。

各ステージの形状が異なる

あらゆる格ゲーには、各タイトルに何十種類かのステージが含まれており、プレイヤーはそれらのステージを自由に選択してプレイすることが可能である。

しかし、どのステージを選択しようと、結局のところ変化するのは背景のみ。ステージによって試合に特別大きな作用をもたらすということはほとんどない。

一方スマブラは、それぞれのステージが異なった形状となっている。

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台がどこに配置してあるか、台の大きさ、そして撃墜されるラインがそれぞれ異なるため、ステージの違いが各キャラの死活問題や立ち回りに密接に関わってくる。

そのため、スマブラの大会では、試合を始める前にまずプレイヤー同士でステージの選択を行うようになっている。ステージ選択が一つの勝敗を左右するポイントになるのも、スマブラならではの事象ではないだろうか。

コマンド入力なしに必殺技が出せる

格ゲー新規参入者の最初の関門であろうコマンド入力。

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波動拳(↓↘→+P)や、昇竜拳(→↓↘+P)などを筆頭に、各キャラクターの必殺技を出すには複雑なコマンド入力を瞬時に行わなくてはならない。自分の思ったタイミングで出せたときの感動は大きいものの、初心者が格ゲーにとっつきづらい理由の一つとなっているように思われる。

スマブラはどうか。基本的にコマンド入力による必殺技は存在せず、ボタンとスティックを4方向のいずれかに倒すだけで、簡単に必殺技を出すことができる。これぞ誰にでもやさしい任天堂クオリティ。

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格ゲー出身のキャラであるリュウ、ケン、テリーといったキャラについても簡単操作で必殺技を使用可能だが、原作のコマンド通り入力することで、より強力な技が出せるというギミックも搭載している。

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こりゃ原作ファンにはたまらない。こういう細かいところまでやってくれるのもスマブラならではだろう。

おわりに

以上に挙げた以外にも格ゲーとスマブラには多くの違いがあるが、今回はざっくり三点に絞って紹介させていただいた。

従来の格闘ゲームには、スマブラにないような高度なやり取りやテクニックが存在し、それがまた魅力となっているのだが、スマブラもまた格ゲーにない要素を多く内在しており、独自のゲーム性を生み出している。やればやるほどその奥の深さを知ることができるゲームのため、スイッチを持っている方はぜひプレイしていただきたい。


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