話題の小説『KYOMU(虚無)』を読んでみたらすごかった。
もしも世界中の人がこれを読んだとしたら、反射的に両手で机をバン!!と叩いて、やられたー!!と叫びたい感覚に襲われる者が、どれほどいることだろう。
私はこの小説を読んで、真理の探究をする人が受けるであろう深淵で痛快なショックを思うと、いたずら心のようなウキウキが湧いて、じっと座っていられないほどだった。前半ですでに、ウロウロと部屋の中を歩かずにいられなかったのである。
大島ケンスケ著作の小説、『KYOMU(虚無)』。
私は若かりしころ、「自分とはなんだろう」「この世界はな