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当事者になる ③施設めぐり

ケアマネSさんからの連絡で、施設見学はMさんの都合で2月半ば
の平日に決まりました。予め、伯母からリクエストを聞いてくださり、
5施設程提案していただいたリストの中から、伯母は2施設の見学を
希望しました。
・施設の場所(自分の生活環境があまり変わらなく、私が来やすい)
・月額予算
この辺りがポイントだったのかな、と思います。
サ高住と介護付き老人ホームを1施設づつ見学することとなりました。

Mさんともメールと電話ではやり取りしていたものの初対面でした。
まずは第一希望のサ高住へ。
マンションのような外観、中に入ると明るい吹き抜け。
「明るい雰囲気だな。」と同行した私は感じました。
施設に到着すると、まず応接室に通されて
説明会→館内見学→空いている個室の見学→質問、のような流れで
進んでいきます。
そして、介護付き老人ホームにも見学に行きました。
流れはサ高住の時と同様でしたが、こちらの方がオープンになっている
スペースが多く、実際に入居されている方の中に少しお邪魔させて
いただいたような気持ちになりました。

2施設の見学が終わったのは夜18時前、Mさんが伯母宅まで送って
くれました。
伯母宅につき、車を降りるときに伯母がふいに言いました。
「私、もう決めたから。」「最初に見学したサ高住がいいわ。」
あっけにとられた私とMさん、
でも即座に「いつくらいまでに入居されたいですか?」とMさんは
優しい口調で伯母に問いかけしました。
「そうね、急がないけど秋までには必ず入居したいわ。」
「わかりました、では施設に連絡しておきますね。」とMさんは
請け負ってくれました。

帰り道が同じ方向ということで私は自宅に帰る途中までMさんの
ご好意で車で送っていただくことになりました。
この車中でのMさんのお話が、それはそれは深くて。。
キャリアインタビューをするかのように、私はひたすら傾聴をしてい
ました。
・伯母のケースが伯母の意思がはっきりしているのでスムーズに
 進んでいること(秋より前に入居できるはずと)
・年にしては伯母はかなりしっかりしていること
・介護の現場ではもっと事態が深刻になった際に相談されるケース 
 の方が圧倒的に多いこと
お話を聞くうちに、なんだか私は胸が熱くなってきました。
仕事とはいえ、Mさんの真摯な思いに深い尊敬の念が沸いてきました。
さらに現実問題として、不動産の処分を考えているならば片付けや
不動産会社とのやり取りを始めた方がいいとアドバイスをされました。
「もし片づけをしていて、骨董品が出てきたら、ちょっと知り合いが
 いるので声かけてください。」
そう言い残して、Mさんは会社に戻っていきました。

このメッセージ、実際にお願いをして助けてもらうことになります。
前回に記載した通り、
「人生は『一期一会』の繰り返し」、そして「つながるご縁」。
思いもかけないところから、紹介があり、それが問題を解決して
いくそんな経験を重ねていきます。




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