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リモート読書会

先週、ポプラブッククラブの会員さんたちとリモート読書会が開催されました。

ポプラブッククラブは、月に一度、おススメの本やPR誌などが届いたり、会員同士でブックトークの場を設けたりするポプラ社さん独自の文芸部です。

この9月は、ブッククラブの方々に『お探し物は図書室まで』のプルーフをお送りいただいたそうで、いや、校閲さんの手が入る前の書きっぱなしの原稿でいいんですか?……私ので喜んでいただけますか?……と、内心ガクガクと恐縮しまくっておりました。

そして当日、あらかじめ申し込んでくださった会員の方々、ポプラ社さんのスタッフ数名、そして私で予定通りスタート。

サイン会やイベントがまだ難しいので、読者さんと直接交流できることが本当に嬉しかったです。
前半は、主にポプラ社スタッフさんと私とで、『お探し物は図書室まで』の裏話や、創作方法についてトーク。画面の端にチャット形式で参加者さんが書き込みできる欄があり、たまにちらちらとそちらに目を走らせてご意見を楽しく拝読しました。

配信ではなく完全にクローズの場なので、すごくライブ感がありました。ここだけの話……も、ちょっとしてみたり。

後半は、メンバー参加型で、ご感想や質問をいただきながら進行。
私は普段、読者さんが「ちゃんと現実に存在する」ことがなかなか実感できないので、リアルタイムで直接、読者さんご本人と話せるということがものすごく貴重なひとときでした。
もちろん、SNSでリアクションをいただいたり、お手紙をいただいたりと、読者さんのお声はとてもとても嬉しく受け取っているのですが、たとえばテレビで見ていただけのアイドルのコンサートに行って「本当にいたんだ……!」と思うような、そんな感じでした。

ポプラ社スタッフさんの出版に対する熱い想いや、読者の方々のあたたかな応援を受けて、本当に幸せな夜でした。ありがとうございました。
ぜひまた、こんな機会をいただけたらと思っています。

今回、ポプラ社さんがセッティングしてくださったリモート読書会は、顔も音声もオフにしてただ視聴してもよし、声だけでの対話もよし、顔出しでテレビ電話のように手を振り合うのもよし、という自由度の高さでした。双方、ちょっと出てちょっと消えることもできて、お好きなようにどうぞ、というムードがとても良かったです。チャットの書き込みだけならしやすいとか、質問したことの回答がすぐに集まったりとか、それぞれが楽なスタイルを選べてすごくいいなあ、と思いました。

何より、これはどのリモートイベントでも言えることですが、遠方の方々でもコストや労力が平等で、その日に仕事や用事があっても開催時間までにパソコンの前にいれば間に合う、というのもメリットですね。

会いたい気持ちもあるけれど、これはこれで、今後、気兼ねなく人と接することができる状況になっても良い形で残っていくんだろうなと、あらためて体感しました。

ヘッダー画像のピンクのくまは、私が以前、トライしてみた羊毛フェルト。
想定していたのとはびっくりするぐらい違う作品になりました。
奥が深い世界です……。