「BUTTER」をベースに……、さぁて何が出来上がる? ー土屋清香

娘と私がはじめて「MICHIBATA KIDS」に遊びに行ったのは、かれこれ2年程前のこと。その後すぐに、ご縁あって「渋谷東しぜんの国こども園」に通わせていただくことになり、早いものでこの3月には卒園を迎えようとしています。

「渋谷東しぜんの国こども園」で過ごした2年間のうち、後半の一年はまさかのコロナ禍の中で過ごすことになり、この間「MICHIBATA KIDS」もなんと丸一年お休みに。でも、この一年の間にも「BUTTER」では、少しずつ色々なことが起こり、笑顔の時間が生まれ、人と人が交わってきたこと、ここで過ごした子供たちなら知っています。

ある日は、世界一美味しいたこ焼き屋さんが突如現れ、ある日は、アーティストと共に作品をつくりあげる空間になり、またある日は、ヒューマンビートボクサーのAFRAさんがやってきて一緒にマイクでぶっちくぶっちくやってみたり……。「BUTTER」は、シンプルなスクエアの箱なのだけれど、思い出を重ねてみると、なんだか温かみのある趣に見えてくるから不思議ですね!

さてさて、4月に一年ぶりに戻ってくる!?と噂の「MICHIBATA KIDS」。(これ以上、自粛が延長されませんように……!)その頃には、もう娘は卒園しているのか〜、と思ったらちょっとどころではなく寂しい気持ちになってしまいます。でもでも、だからこそ、「MICHIBATA KIDS」が、このタイミングで再始動してくれることは嬉しい限り! 卒園した子供たちが気軽にふらっと戻ってこられる機会があったらいいなと、常々思っていたのです……!

それぞれ違う小学校に進学したお友達とも、「MICHIBATA KIDS」のたびに顔を合わせることができたら嬉しいし、約束しなくても集まれる場所があるというのは心強いもの。母たちだって、馴染みの顔と安心できるこの路地で、たまには心ゆくまで道端会議がしたい!小さな音楽会と、気の利いた出店、そこで自由に楽しむ子供と大人、たまたま犬の散歩で通りかかったご近所の方が足をとめてそこからおしゃべりが始まる……、そんな風景は時代がどれだけ更新されても変わらないでいて欲しいものです。

そうそう、ギターを中心に輪になるトラが描かれた「MICHIBATA KIDS」のイラスト、あれは“トラがぐるぐるまわってバターになる”あの有名なお話からインスパイアされたものなのだそうですよ。絵本の中で出来上がったのはパンケーキだったけれど、人と人がぐるぐるまざって音楽とアートのエッセンスが加わって……、さぁて「BUTTER」から生まれるものとは? お楽しみ、お楽しみ〜、ですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?