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2023.5.27.外環道大深度地下トンネル工事による建物損傷〜その全容を把握するための住民調査の報告集会

【故郷喪失、故郷を取り戻す】

#外環道工事の中止を求めます #大深度法の廃止を求めます


「住宅の真下に巨大トンネルはいらない!」著者であり、調布市東つつじケ丘付近のシールドマシン工事での工事差し止め命令を勝ち取った丸山重威氏

「外環道大深度地下トンネル工事による建物損傷〜その全容を把握するための住民調査の報告集会」

↑今日の集会のfacebookライブ配信

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2020年10月18日に発生した外環道工事が要因となった調布市住宅地陥没事故。

工事の影響での建物損傷を“実際に街を歩き”調べてきた「NPO法人市民科学研究室代表、外環振動、低周波音調査会」上田昌文氏を迎えて行われました。


調布市の若葉町1丁目、東つつじケ丘2丁目、東つつじケ丘3丁目、入間町2丁目、世田谷区成城3丁目、成城4丁目を調査地域として、トンネル直上エリアとそれを含む補償対象エリア、ならびにその周辺エリアを調査の対象に。


とても地道な調査方法で、とても大変だったであろう、この調査。

本当に頭が下がります。


そこまでやり、徹底した調査を行ったとしても、最終的には工事事業者であるNEXCOが認めない限りは補償などは得られない。


「経年劣化と工事の影響の境目」これが大きなポイント。その選別が難しい。

事業者であるNEXCOはほとんどが「これは経年劣化です」と答えるであろう。

だが、そこで引き下がっては向こうの思うつぼ。

「何を根拠に経年劣化と言うのか」ということを問い詰める。

根拠なんてあるはずがない。


今後、地下にシールドマシン工事を行う予定の地域は、まずは自宅の写真を撮っておくこと。

そして、揺れや何かを感じたら、記録しておくこと。

これが後々の記録としてとても重要となる。


NEXCO側の補償概念はとても曖昧だ。

とにかく記録として残しておくことが重要となる。


そして、現在事故のあった調布市東つつじケ丘で行われようとしている、地盤補修工事。(現在は地盤補修工事を行う以前の家屋解体が行われている)


何とこれから工事を行うというのに、調布市東つつじケ丘の住民にはその中身(本質)を知らされていない。

高圧噴射撹拌工法という工事公法で行われるといわれるこの工事、元々この地盤補修工事は、事業者側には本来の予定ではこの地盤補修工事の予定はなかった。


そりゃそうだ。


2020年10月18日に起きた住宅地陥没事故がなければ、この大掛かりな工事は行われなかったのだから。

元々の予定なかったこの工事。

事業者は積極的には説明しようとはしてこなかった。


住民の方々の願いは、元々の地盤に戻して、今までのような平穏な日々を取り戻す事。

元々の予定にもなかったこの大掛かりな工事を、住民にまともな説明もせずに強行しようとするその姿勢こそがこの工事のキモです。


またこの地盤補修工事で、いや今後のシールドマシン工事で、第2、第3の被害が出るかもしれない。

その被害が出てからではもう遅い。


憲法違反の大深度法と都市計画法に基づく誤った認可、承認。

住民に一切了解を得ることなく進められてきたトンネル建設は掘削工事が進む中で住宅地陥没事故や空洞だけでなく住宅破損や騒音、振動、低周波音被害などを発生させ、地域住民を悩ませてきた。


津波や地震のような天災と同様に様々な心労、緊張が迫られたことから精神を病む、あるいは持病が悪化し、自宅の地下からシールドマシン工事の振動や騒音、低周波音や振動、現在の住宅解体の騒音や朝夕の測量作業、24時間の作業員の巡回など。


自分も先日、陥没事故現場付近の調布市東つつじケ丘付近を通りましたが、通りから一本裏を入り地盤補修工事予定地付近の雰囲気は、本当に物々しかった。

まるで海外のスラム街のような雰囲気の街並みでした。


何度も言うが、これは憲法に保障されている幸福追求権どころか、人格権、生活権、そして財産権が侵されている。


こんな街に誰がした。


事業者であるNEXCO、そして国交省、東京都。


その罪は重いぞ。


#外環道工事の中止を求めます  


改めてその決意を新たにし、人生を賭けてこの工事を止めると心を新たにした、今日の集会でした。


こんな事故を起こしておきながら、のうのうとまた工事を続行しようとする国や東京都、そして事業者の神経を疑います。


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