見出し画像

今日の隣の席のおばさま

最近はコロナ禍でひたすら自宅待機をしている私だが、

(ちなみに自宅警備員ではない。会社はフルリモートである)

今日は痺れを切らして外に繰り出した。特に目的はなく、外の世界に飛び込みたいと言う欲求心からきたものであった。毎日毎日、家の中にいて、日光にも浴びず誰とも会わないと、普段引きこもりでも全然いけるタイプだが、こう言う欲求が出るものだ。

そんなこんなで久々に外に繰り出した私は、動体視力を研ぎ澄ませている。

本題だが今日はカフェに行った。特にお腹も空いていなかったのでマンゴーフローズンを注文。勢いよく飲み後悔。寒くなる。

そして隣の席のおばさま方の会話が耳に入る。

私の隣のおばさま:「奈良大会の写真がこれ」「大阪大会がこれ!」「インスタグラムでめっちゃ繋がれるよ!」と。

斜めのおばさま:「へー。そうなんですね」

研ぎ澄まされた私の第六感は気づいた!「これはマルチの勧誘である」

よく聞いていると少し違っているようである。

隣のおばさま「自分に向き合うことができる、そのことで自己肯定感が上がる」「私は毎日笑顔の練習をしているの」

そして何度もおばさまが使うキーワードからおばさまのインスタグラムらしきものを探し当てた私。

美魔女コンテストの話をしていたのだ!

確かに意識高そうなミドル世代のおばさまである。クリニックでとっている写真。メイク道具の紹介。笑顔の練習の写真の数々。確かに隣のおばさまは言っていた。

隣のおばさま:「昔の私と今の私を比べると笑顔の質が違うのよ」と。

斜めのおばさま:「確かに、そうだね。私もさ〜」

と少し地味めな斜めのおばさまが話しかけても途中で遮ってひたすら自分の話をする隣のおばさま。斜めのおばさまは終始圧倒されながら相打ちのみ打っていく。

私は思った。あーこのおばさんたち絶対仲良くないじゃん。自己顕示欲の高い隣のおばさまとそれにいつも圧倒されている地味めの斜めのおばさまの構図がすぐに思い浮かんだ。

一通り言いたいことが済んだ隣のおばさまが最後に

隣のおばさま:「本当に私この活動をできて幸せなの。興奮しすぎて一方的に話しすぎちゃってごめんなさいね!!本当に!」と。

斜めのおばさま:「いいよ。私もなんだか気遣っていなかった身なりを気にしみようかと思ったよ。」

私は反省した。好きなことを興奮して話すことの何が悪い!私だってよくそうなるじゃないか!そしてその後いつも聞いてくれている家族や友達に「一方的に話しちゃってごめんね」と少しでも労ったことがあっただろうか。。。おそらくないのではないか、と。

私は自分を客観的に見れていないことが多いのだなとまた気づいた1日だった。外の世界も悪くない。

最後に一言、隣のおばさまに対して言いたい。意識高いのであれば、歯並びや服装を気にするのもいいが、そのちぢれた髪の毛をまずメンテナンスしよう。そしたら美魔女コンテストの順位もあがるかもしれない。


_今日の二言_

髪はビジュアルを選定する上でかなり大事である。

一度振り向いてみて、そのあなたが馬鹿にしている人とあなたは似ているところがあるかもよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?