資金集めだけじゃない、クラウドファンディングを活用したPR〜メディア露出のタイミングも大事だと気づいた!〜

今日は、クラウドファンディングでPRに成功した事例を紹介します。

そもそもクラウドファンディングって?

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クラウドファンディング(crowd funding)とは、crowd=群衆とfunding=資金調達を合わせた造語で、「こんなサービスやモノを作りたい」と、やりたいことのある人がインターネット上で起案して、賛同してくれた人たちから資金を集める仕組みのことです。

その活用の場は多岐にわたり、新しい商品やサービスの開発、映画・ゲーム・アプリの制作、イベント開催、地域の町おこし、医療支援など様々な分野で使われています。

クラウドファンディングは、こんなことができる!

・資金調達
・広報PR活動
・テストマーケティング

「クラウドファンディング=資金調達」のイメージが強いと思いますが、クラウドファンディングを行うことで不特定多数の人に自分たちの活動や制作したものを広めることができるため、PRを目的とした使い方もされます。

また、クラウドファンディングサイトを通して支援者から応援コメントをもらったり、メッセージのやりとりもできるので、ユーザーのニーズを集めることも可能です。そこから商品やサービス開発に生かしていくこともできます。

クラウドファンディングは資金調達だけを目的とした場ではなく、ファンを獲得できる絶好の機会を持っているんです!

クラウドファンディングを活用したPRの事例

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クラウドファンディングを使って社会の関心と結びつくような話題性の高いアイディアや商品を創出すると、SNSで拡散されたりメディアに取り上げられるなど、認知拡大・ファン獲得などのPR効果が期待できます。

中でも、たった6日間で資金調達の達成と430件のメディア掲載という、驚異の成功を収めた事例を紹介したいと思います。

たった6日間で430のメディアが話題にした!
夏の暑さにも冬の寒さにも負けない、”自分温度”をつくる『REON POCKET』とは・・・

『REON POCKET』は猛暑日でも真冬日でも、自分にとって快適な温度を調節できるインナーウェア装置型のウェアラブルデバイスです。

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(写真引用:REON POCKET HPより)

誰もが感じる気温によるストレスを簡単に軽減してくれる製品として、わずか6日間でクラウドファンディング目標額を達成しました。

このプロジェクトは2019年7月22日(月)にクラウドファンディングを開始し、同時にメディア向けの発表会を行いました。そして、その2日後の7月24日(水)〜26日(金)に東京ビッグサイトで行われた『猛暑対策展』に出展しました。
これらの様子が日本テレビ『news every』や『news zero』などの情報番組を始め、雑誌やネットニュースなど、6日間で約430件の媒体に取り上げられ、話題となったんです。

6日間で430件の掲載ってすごいですよね!!
そしてこのプロジェクトで「なるほど!真似したい!」と感じたのが、「製品の話題性」と「PRの導線」です。

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話題性に関しては言わずもがなですが、この製品は世間の人の悩みを解決されていますよね。猛暑日でも真冬日でも外出しなければならない。少しでも環境によるストレスが軽減されたら嬉しいですよね。そんな誰もが抱く共通の悩みを解決する製品として注目が集まるのは当然です。

その話題性にプラスして、メディア露出の順番が上手だなと思いました。

まず、クラウドファンディングをスタートさせたのが7月下旬のこと。同時にプレス向け発表会も行います。

これから本格的な暑さがやってくる時期。世間の関心は「猛暑対策」に向いています。つまり、世間の関心にマッチするホットな話題なので、メディアも取り上げたくなります。

また、クラウドファンディング開始と同時のプレス向け発表会だったことで、情報により新鮮さがありました。

余談ですが・・・メディアキャラバンをしていると、「新鮮でホット」な情報をメディアの方から求められます。

そして、その2日後に行われた『猛暑対策展』に参加します。ここにはたくさんの企業が出展することもあり、多数のメディアも来場するので発信のチャンスですね。

こういう場では、あらかじめ取材準備をしておくことが大事だと思います。

メディア向けに、会社や製品についての概要をまとめた資料(=プレスキット)を用意しておくと、記事化や報道へと繋がりやすくなると思います。

1回目のプレス向け発表会だけではなく、その後すぐにイベントに参加したこともPR効果として大きかったと思います。

・情報発信の時期、タイミングを意識的に考える
・いつでも取材に応じられるように、あらかじめプレスキット(資料)などの準備をしておく

改めて、この2点は大事だなと思う事例でした。
PRプランを練るときは、注意したいポイントですね!


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