遠くで見ていてくれる日本人社長の存在感
こんにちは^_^
香月美智子です。
外資系金融企業でのエグゼクティブ・セクレタリーの日々をお伝えしております。
遠くで見ていてくれる人がいる。。。
私はこのことに感動を覚えた経験があります。
それは、遠くに住む両親や友人達が自分の事を思ってくれている、という意味ではありません。
自分のことを知らないと思っていた人に自分を認識、心配していただいていたことを知り、感動した時のお話です。
外国人エグゼクティブの個人付の秘書をしていると、孤独を感じることもあります。
チームで働いていれば、1人の方からストレスを受けても、別の方との友好な関係で帳尻を合わせる事が出来ます。
でも1対1で仕事をしていると、頭が煮詰まることも多く、関係がうまくいかない時には自分の中で折り合いを付けるのに時間がかかったりします。
とても気性の荒い外国人上司との日々では、落ち込まずに平常心で仕事に取り組む努力が日々必要とされました。
その上司はアジア全体の証券部門のトップの立場でしたので、日々収益の為に厳しい表情となるのは仕方ない、とは思っていました。
しかし、私も色々と疲れ切っていたある日、日本人の社長にエレベーター内でお会いします。
同じ会社でも社長は別の階にいらっしゃり、直接お話をした事はなかったので、軽く会釈をしました。
エレベーターのドアが閉まると、突然に
「大丈夫ですか?」
と声をかけられます。
私を誰だかご存知なのだな、とびっくりしていると、
「色々聞いているんですよ」
と、続けられました。
この色々、というのは私の上司の暴れん坊ぶりのことです。社長の耳にもきちんと入っていたのです。
私はエレベーター内で社長と2人きりになること自体に緊張してしまい、何とお答えしたか記憶が曖昧です。
突然のことで、硬い表情で接してしまい、社長に失礼ではなかったか、と、その後冷や汗が出た記憶があります。
しかし、今でもこのエレベーターでのほんの数十秒間の光景を思い出す度に心が温まります。
大企業のトップでも、会社の隅々にまで興味を持ち、耳を傾けてくれるていることを知る。
日本人的かも知れませんが、それだけでモチベーションが上がったりします。
その後、私は別会社の社長秘書をすることになり、その心温まる経験を上司のサポート役として存分に活かすことが出来ました。
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