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フランスで投資信託は買える?

もちろんフランスでも日本と同じように投資信託は買えます!

まず基本情報として

投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が国内外の株式や債券などに投資・運用し、その運用成果(利益)が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品です。

投資信託協会 参照

フランスで資産運用を考え始めた頃に調べてみたんですが、OPCVM、UCITS、SICAV、FCPが投資信託に関係ある言葉らしいというところまでは理解したのですが、何が違うのか良く分からず結局調べるのが面倒で挫折していました。資産運用を始めるにあたり、金融商品の内容は理解しておきたいので今回改めて調べてみました。

フランスでは投資信託の総称としてOPCVM、UCITS(たまにSICAV)を使います。当初は違う種類の投資信託だと思っていましたが、OPCVMはフランス語、UCITSは英語で二つとも同じ意味です。

OPCVM (organisme de placement collectif en valeurs mobilières)
フランス語の欧州版投資信託
英語でUCITS

UCITS (Undertakings for Collective Investment in Transferable)
英語の欧州版投資信託 
フランス語でOPCVM

ここでなぜ“欧州版”と書いているかというと、EUの法律に従って設立・運用されている投資信託という意味です。アメリカや日本など他の国の投資信託はそのまま欧州で取引出来ないらしいです。

それから、投資信託の法的形態(管理形態)にはSICAVとFCPがあります。
これはどちらが良いとか悪いとかではなく、ただ単に投資信託を運用する法的形態が違うだけなので、投資信託を選ぶ判断基準にはなりません。

SICAV (société d’investissement à capital variable)
法人型投資信託。オープンエンド型投資信託(いつでも解約可能な投資信託、その逆は解約できないクローズドエンド型投資信託)

FCP (fonds commun de placement)
共同投資信託(法人各ではなく管理会社がファンド管理)

投資信託には債券や株式、二つを組み合わせた分散型など主に以下のような種類があります。

OPCVM の種類

【OPCVM monétaires 】
MMF(Money Market Fund)比較的安全性の高い債券投資ファンド
(短期の国債や地方債、社債などで運用)

【OPCVM obligations】
Obligationは債券。中長期の債券投資ファンド。

【OPCVM actions 】
Actionは株式。株式ファンド。

【OPCVM diversifiés】
分散型ファンド(バランスファンド)株式や債券など複数の投資信託OPCVMを組み合わせる

↓こんな感じのイメージです。

フランス投資信託の種類

OPCVMの分配金の種類

投資信託を運用して受け取れる分配金の分類は受取型と再投資型があります。

【受取型 distribution (Dist)】
運用の成果を受け取りたい人はdistribution

【再投資型 capitalisation (Capi, Acc)】
長期で運用して資産を増やしたい人はcapitalisation

【配当金再投資 Dividend Reinvestment (DR)】
株式投資信託の配当金を再投資

*投資信託から受け取れるのが分配金
個別株式から受け取れるのが配当金

これらの投資信託はAssurance vie, PEA, PER, CTO などで買えます。

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