鎌倉物語(トンビ編)
北海道から帰って来てすぐに体調を崩してしまい、その後パタパタと家族も、、
仕事もお休み、そのままお盆休みに突入。
お友達との50歳記念の旅行もキャンセル。
ひたすら家で過ごす夏休みに。
家でする事も尽きて来て(本当はいっぱいあるのだけど、、)
私1人外へは行けるので、家族のリクエストを聞いてはお使いをする。
とても久しぶりに古本屋に行った。最近は本屋さんも全然行かなくなっていて、夏だし暇だし久しぶりに何か読んでみようかなと何となく手に取った小川糸「ツバキ文具店」最後まで読めるかなぁ、、
とても静かな物語なので、気に入って寝る前に少しづつ読んでいる。
この間、娘と出かけた鎌倉が舞台なのも良かった。
中学校の遠足以来の鎌倉だった。
好きな男子と電車に乗れた事と、海辺にエイが打ち上げられていたことしか覚えていない。
「わぁーエイ初めてみた、大きい、死んでる、、」
今回は商店街のような所に行ったらあまりの人の多さにびっくりした。季節も紫陽花の時だったから尚更、江ノ電もぎゅうぎゅうでこれはみんな紫陽花見に行く人達だろうから、もうやめよう、ご近所の紫陽花でいいね、人がいない所へ行こうと海へ。
人はいなかった。トンビがいた。
海を見て浮かれていたのがトンビにもバレてしまい、美味しい鎌倉ハムが入ったサンドイッチを狙わらた!でも私みたいな間抜けなトンビで取り損なって落として行った。
私は絶対トンビに負けたくなかったので砂を落として全部食べた。その間も娘と交代で「お前が狙っているのはバレているんだ!見張っているぞっ!」という圧を空を旋回するトンビにかけていたら近寄って来なくなった。でも、海辺の優雅なランチとはほど遠い「食うか食われるか」の戦場のようだった。
それでもやっぱり海は広いな、大きいなぁーとはしゃぐ気持ちは抑えられず、海の中にパシャパシャ入ったり、貝を拾ったり、楽しすぎた。
海であまりに長く時間を過ごしてしまい娘のお友達におすすめされていたお店に一つも入れないのはなぁと、湿ったスカートのまま電車に乗り、北鎌倉で降りてぶらぶらしていると、お寺の閉まる時間に合わせてか、お店も夕方にはどんどん閉まってしまい「あらあらどうしよう」と思っていたら一軒、古民家カフェがまだ開いていて、時間を確認したら「ゆっくりどうぞ」との事で、その二階建てのアンティークな家具で揃えてある素敵なカフェに、ほぼ貸切でのんびりさせてもらった。
大きな窓からは、雨の鎌倉のお山の緑が見えてそこでも結局はしゃいでしまった。
おすすめのお店には一軒も行けず、でも鎌倉をとても楽しめた。
鎌倉は懐が深い。
本とは全然関係ない鎌倉の思い出。
物語はこの後、どんな人か登場するのかな?
夏休み中に読み切れるといいなぁ。
仙台にも行きたかったなぁ。
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