義人ヨゼフ

「夫ヨセフは正しい人であった」(マタイによる福音 1.19)

この「正しい」の意味は人間の目から見て正しいの意でない。

神の目から見て正しい人。義人。

神のみ前に正しい人。

これを信仰によって貫くのは並大抵のことでない。自分から「自分は正しい」という人は多いけれど、自らは沈黙し、隠れている聖ヨゼフのような正しさは、まことに稀有かもしれない。

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聖霊による聖マリアの受胎について、ルカでは天使ガブリエルが聖マリアに告げる。

同じことを、マタイでは主の天使が聖ヨゼフに告げる。

天使の違いは大きい。

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以上のことをアイルランド語聖書と新共同訳聖書で読みながら思った。マタイによる福音 1.18-21を両者で読む。

(アイルランド語聖書 'An Bíobla Naofa')
18 Seo mar a tharla Íosa Críost a shaolú. Bhí Muire, a mháthair, luaite le Iósaef, agus sula ndearnadar aontíos, fuarthas torrach í ón Spiorad Naomh. 19 Ba dhuine cóir a fear céile Iósaef, ach níorbh áil leis go dtabharfaí míchlú di, agus chinn sé í a scaoileadh uaidh os íseal. 20 Ag machnamh ar an méid sin dó, áfach, thaispeáin aingeal ón Tiarna é féin do i mbrionglóid agus dúirt: “A Iósaef, a mhic Dháiví, ná bíodh eagla ort do bhean chéile Muire a thabhairt abhaile leat, óir, an leanbh atá gafa aici, is ón Spiorad Naomh é. 21 Béarfaidh sí mac, agus tabharfaidh tú Íosa mar ainm air, óir slánóidh sé a phobal óna bpeacaí.” 

(新共同訳聖書)
18 イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。19 夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。20 このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。21 マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」

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