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3行詩の魅力(ディキンスン)

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

ふつうはディキンスンといえば4行詩だ。

けれども、めったに読まれない3行詩にも宝石のような作品がある。

An Hour is a Sea
Between a few, and me––
With them would Harbor be––

この3行をじっと眺めていて、意味がひらめいたとき、私は感動した。

どうだろうか。

これほどシンプルな形のなかにこれほどのものをこめられるとは。俳句でも短歌でも、これほどのものは見たことがない。

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