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風圧あるいは御三家
たけし軍団の水道橋博士がたけしの「風圧」について語っていた(「カツヤマサヒコSHOW」2017年3月11日)。
板にマイク1本の場所に立つ。すると、客席からの風圧がすごい。ヘタな芸人ならそこで押しつぶされる。
だが、たけしはそれを押返す風圧があると。
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「芸人」が芸能の最下級から最上級に上がったのは、たけし、タモリ、さんまの御三家のおかげだと。その前をドリフらが下慣らしをした。
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この「風圧」はリアルなものだと水道橋博士はいう。
プロの格闘家でも勝てない。相手への尊敬があるから。
逆に言えば、尊敬の念がなければ風圧が消える。ハマコーの外に出ろの命に対し敢然とファイティングポーズをとった勝谷誠彦はハマコーへの尊敬がなかった。
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芸人(や、ある意味では道化も)はPCとは無縁である。被差別の異界を形成する(していた)。彼らは正義を語る必要がない。
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正義を語るのは本来、命懸けである。
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たけしの最近の発言。
「だって、テレビで言ってたもん」とか「新聞に書いてあったもん」とか。あれが全部正しいと思ってたヤツが、今はネットにいってるんだよ。で、ネット自体を全然不思議と思えないんだよ。
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おそらく、ネットやTVではたけしのような「風圧」は感じ取ることができない。同じ空間にいないと風圧は感じられない。
その意味で、ライヴは大事だ。貴重な機会だ。
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外に出て風を感じた時、その感覚をすこし思い出すことができる。
古代人が感じた風に対する感覚。おそらく現代においてもその感覚は生きている。
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