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[書評] 神岡 建の最新著

神岡 建の最新著(2020)

邪気を衛気(えき)で防ぐ

神岡 建の本は5冊ある。中で、2020年刊の本書が現時点で最新の著書だ。

ただし、2015年刊の『魂のすごい力の引き出し方 豊かさと健康と幸せを実現する』の改定新装版が2021年に、また2019年刊の魂のすごい力の引き出し方 高次元への上昇編』の改定新装版が2022年に、それぞれ出版されている。

この2015年刊の本と2019年刊の本については、電子書籍(Kindle版)も出ているが、できれば紙冊体を手に入れたほうがよい。その後、これらの二書に言及されるときに紙冊体の頁数が用いられるからだ。

本書を読んで、まず、トゥルニエの『聖書と医学』という本を思い出した。医学の領域に関ることがらに霊的な角度から接近するという方法論が似ると感じたのだ。

つぎに、シュタイナーの〈エーテル体〉と〈アストラル体〉のことを思い出した[前者はオーラ第1層に、後者はオーラ第4層にあたる]。脳は前者にあり、感性は後者に関る。そして、感性のほうが理性より重要である。

本書は概して〈オーラ〉の語を用いる。著者によれば、オーラのうち、最も外側の衛気(えき)は4メートルのリーチがあるという。つまり、体から半径4mにまで及ぶ。

著者が最近発見したところによると、衛気は三重になっており、上半身の臓器を包むように存在する衛気と、足まで含めた全身を包むように存在する衛気と、上述の最も外側の衛気の三つだ。

中医学で、体の周りの「衛気」(衛陽)は、〈「水穀の精微」(食物の良い氣)から作られ、脈外にあって外邪の侵入を防ぎ、臓腑を温めて汗と体温を調節し、肌を潤す〉とされる(99頁)。

著者によると、衛気は、風邪などの〈邪気が侵入してくるのを防ぐ自然免疫の主要なプレイヤー〉だという。

この衛気のはたらきを弱めないような、さまざまの方法が本書にはこれでもかというほど書いてある。

実際には評者は本書を現下のはやりやまいが終息する前に読まねばと急いで読んだのだが、なかなか終息しそうにないので、まだまだ本書は役に立つだろう。それ以外にも本書は多くの示唆に富む。

一例を挙げると、皆さんは突然くしゃみが出ることがないだろうか。俗に、誰かが噂しているなどと言われる。

本書によると、唐突なくしゃみは、ほとんどが〈チャクラコード経由ではなく、遠く離れている人の意識エネルギーが一瞬で怒涛のように来る〉ことによるという(194頁)。つまり、急に誰かに意識を強く向けることでエネルギーが来る。

へええと思ったが、別の人から、そういう場合に、松果体がチリチリすると言う体験談を聞いたことがあるので、似たことがあるのかもしれない。

#書評 #神岡建 #オーラ #衛気

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