[書評] 身体を持って次の次元へ行く2
ミナミAアシュタール『身体を持って次の次元へ行く2』(破・常識屋出版、2021)
根拠のない自信が最強
本書は絶版だった第3作『夢を叶えたいなら、その夢に「名前」をつければいいんです。』(2016)の復刻に、新たな書き下ろし『身体を持って次の次元へ行く』を加えたもの。
本書前半で展開される、夢に名づける話は、著者群のうちアシュタールの説明が秀逸(「ミナミAアシュタール」はチーム名)。
夢に名前をつけるのは、何がしたいかをはっきりさせることだ。イメージをはっきりさせることだ。アシュタールによると、それは目標に〈住所〉をつけるようなものだという。
住所があれば、あとは目的地までのルートが決まれば着く。その際に、地図を見るやり方は古いやり方で、実はそんな方法すら不要という。ナビにその住所を入れれば、あとは勝手に目的地に到達するようなものだというのだ。
だから、夢を紙に書いて壁に貼り、毎日それを見て確認するなどは必要ない。ナビを信じればよいと。
毎日確認するのは不安を感じているからであり、不安になるという現実になる。ナビに住所を入れたのに、自分で毎日地図を調べなおすようなものだ(夢でなく、不安のほうが現実化する)。
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口ぐせを変えることが、発想法や思考法を変えることにつながること(『身体を持って次の次元へ行く1』)も、この夢に名前をつけることも、すべて、〈思考のエネルギーがどう流れるか〉から導き出された実践的方法だ。思考が先、現実があと、という著者らが一貫して唱えるシンプルな原理は、こういうふうに実践すればよいのだとよく分る。
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小さい夢をどんどん叶えてゆくうちに、やる前から何となくできると思えるようになる。根拠はないけれど、できるような気がする。そういう根拠のない自信が一番強いという。
できると思っているからできる。これは、思考はエネルギーであり、思考が先、現実はあとというところから来る。
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夢に大きい小さいは実はない。どんな夢でも使うエネルギーは変わらないという。大きい小さいは自分が勝手に判断しているだけであると。
また、夢はそれぞれの人のもので、他人には関係ない。ここを誤解すると、〈人に夢を託す〉などの発想が出てきてしまう。これは夢にはなり得ない。
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夢に名前をつけることは、また、土に種を植えることにも喩えられる。紙に書いて毎日読むのは、本当に種が育っているかと思って毎日掘返すことに等しい。
〈信じて楽しみながら待つ。そして、ひらめき(=ナビゲーションの指示)がきたらそれを行動に移す。そしたらきれいな花が咲く〉。これが著者らの主張だ。
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これまでに取上げた、著者らの著作をまとめておく。
・『身体を持って次の次元へ行く1』(2015-16/2021)
・『身体を持って次の次元へ行く2』(2016/2021)
・『新・日本列島から日本人が消える日 上』(2019)
・『新・日本列島から日本人が消える日 下』(2019)
・『新・日本列島から日本人が消える日 最終巻』(2022)
・『アシュタール 宇宙の真実 77のディスクロージャー』(2022)
以上を読み終えて感じるのは、著者らの唱えるシンプルな原理は一貫しているものの、驚くほど、著作間に内容の重複等がないことだ。すべて読む価値がある。
#書評 #ミナミAアシュタール
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