Nollaig mhaith mhór
Nollaig mhaith mhór faoi shéan is faoi mhaise dhuit
主の降誕祭のお慶びを申上げます
12月24日の日没から始まり主の公現の祭日である1月6日さらにその直後の主の洗礼の祝日まで続く長い祭りを祝うことは大きなよろこびです。
降誕祭は幼子イエズスの誕生をお祝いするだけでなく、何より、神のひとり子が人となられたことを祝います。その祭りの意義は「受肉の神秘」に発します。つまり、「神のみことばの受肉」という神秘を讃え祝うことがクリスマスです。
ディケンズの『クリスマス・キャロル』のおわりでスクルージが keep Christmas well したことが語られます。「守る」keep ということばがどうして「祭り・祝日を祝う」という意味になるのでしょうか。
[『クリスマス・キャロル』草稿最終頁。下から3行目にkeep Christmas]
keep は古英語に由来しますが、実は語源不詳です。おそらく両手で「つかむ」の意であったろうと、そこから、注意を払い、「見守る」の意であったろうと推測されています。ラテン語の observare「見守る」「注意する」の訳語として用いられるようになりました。祭りを慣例に従って行う、祝うの意味も出てきました。
スクルージが最後に「クリスマスを守る」「クリスマスを祝う」心境へと変化したのはなぜなのでしょうか。
神秘に思いをめぐらすことから始まったのかもしれません。
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