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大和歌を英語で読む3

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旧「大和歌を英語で読む」(1)+(2) 旧マガジンの説明:万葉集を英訳で読んでゆきます。1300年前の日本語より現代の英語のほうが分りやすいなどということがあるのでしょうか。それ…
万葉集を英訳で読んでゆきます。1300年前の日本語より現代の英語のほうが分りやすいなどということが…
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2018年12月の記事一覧

[古今]is that the same moon (巻9.406)

大和歌を英訳で読むマガジン(6) の第5回は古今集巻9の406番の歌です。 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも 阿倍仲麿 (698-770) の歌です。ずっと万葉集を読んできましたが、マガジンの題の「大和歌」はもっと広い範囲をさします。前回とりあげた遣唐使に贈る歌の関連で、遣唐使が詠んだ歌を今回は取上げます。百人一首でも、おなじみの歌ですね。アイルランド生まれのピータ・マクミランさんの英訳などを通してこの歌をながめてみます。 目次 歌本文(注付き) 英訳

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[万葉]the spirit of words (巻5.894)

大和歌を英訳で読むマガジン(6) の第4回は万葉集巻5の894番の歌です。 神代より 言ひ伝て来らく そらみつ 倭国は 皇神の 厳しき国 言霊の 幸はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり…… 山上憶良の歌です。「言霊」は果たして英訳できるのでしょうか。リービ英雄氏の英訳を見ながら、この歌を考えてみましょう。 [写真の説明:「蜻蛉(トンボ)は「あきづ」とも称し、豊穣の季節を象徴する昆虫であったことから、五穀豊穣な土地柄を示す地名となったらしい」(『日本国語大辞典』);「あきづ

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