[書評]人間と「空間」をつなぐ透明ないのち
保江邦夫『人間と「空間」をつなぐ透明ないのち——人生を自在にあやつれる唯心論物理学入門』(明窓出版、2022)
理論物理学者の保江邦夫氏のある意味で到達点を開示した書。唯心的に世界を捉えたら世界がどう見えるかを数式を使わずに示した書。
扱われる理論は三つ。
A 素領域理論(湯川秀樹、保江邦夫)
B ツイスター理論(ロジャー・ペンローズ)
C 量子モナド理論(中込照明)
AとBは空間の超微細構造を想定した統一理論(一般相対性理論と場の量子論を統一する)。どちらも空間の超