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音楽 評 / 旅(ピアノ)

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#詩

コラム|音楽|詩 と勝負

池上彰氏のコラムとの勝負法(「あさイチ」20170106)。 ・新聞のコラムを読む。 ・最初の2、3行で判定。 → 何を書くかわかれば自分の勝ち → 何の話かわからず最後まで読んでナルホドとなれば相手の勝ち 後者の場合は書き手(=コラムニスト)が優れていることを表す。そこで原稿用紙に写してみる。読んだだけではわからない筆の運びの妙が体得できる。自分の文章術も向上する。 *** 話は違うがわたしは音楽についてこれをつねにやっている。最初の数秒でだいたいわかる。もしわか

あるマガジンとピアニスト

2016年3月上旬に始めた英詩のマガジンとピアニストAとは、どんな関係にあるのでしょうか。 そんな疑問をいだいたアナタのために、駄文を弄します。 まず、世の中に英詩を理解したいという需要があると見立てたのは、そのピアニストです。EUのコンセプトの立役者であるフランスの思想家のフランス語の本に、断りなしに英詩が引用されていたのが直接のきっかけです。そんな引用の仕方を見ると、どう考えてもヨーロッパの知識人にとって英詩は当然の教養となっていると思われたのです。英米ではいうまでも

極私的'A Case of You'選

カナダのシンガー・ソングライター、ジョニ・ミッチェルの 'A Case of You' をプリンスがピアノ弾き語りしているのを知って刺激を受け、いろいろなアーティストで聴き直した。極端なことをいえば、あまり上手くなくてもこの歌はそれなりに聞かせるくらいの名曲だ。だけど、センスをもって取扱えば、極上のものができあがる。ジョニはもともと画家で、歌い手としての資質はトゥルバドゥールのようなものだ。つまり、自ら歌をつくる詩人。発見する詩人といってもいい。それを汲めば、音響的にも映像的

カトリック詩人スプリングスティーン(追記あり)

現代は詩人がロッカーとして(も)現れる。 ブルース・スプリングスティーン論 'The Greatest Catholic Poet of Our Time' (Jim Cullen) を読んだ。ポスト・ディランとしてのスプリングスティーンを論じる人は多くても、このような角度で論じるのはめずらしい。 スプリングスティーンの詩に現れる「わたし」は日本語にするときに「おれ」とする誘惑をおさえるのがむずかしい。私も俺と自称したくなるほどに。彼の声や歌の感じが「おれ」感を濃厚にただ

シャン・ノース歌唱への旅〜ジョー・ヒーニ

※ My Musical Journey 器楽篇(ピアノ)に続き、歌篇を開始します。歌篇はほぼシャン・ノース歌唱のことになる予定です。 My Song Journey 1: ジョー・ヒーニ アイルランドの無伴奏アイルランド語歌唱「シャン・ノース」の研究をライフワークにしようと思い定めたのはいつだったか。今となっては想いだせない。といいつつ、ブラック・ホークとケン・ハントのことを語ったのが前回。 以下、本編の序説を無料でお読みになれます。 どうぞ、お楽しみください。

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