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アミノ酸の話(2回目だった)

今回取り上げるのは「アミノ酸」なのですが、これって生化学では「たんぱく質を作る単位で約20種類が体の中に存在する」という事になっています。「なんでわざわざ食品に添加するの?」なんて考えたことはありませんか。そんな疑問も含めて、今回はアミノ酸について考えてみることにします。

そもそも、普通のアミノ酸とわざわざ食品に添加したアミノ酸、いったい何が違うのでしょうか。まず普通のアミノ酸は自然界に存在しているものですね。場所は生体の中や食品となるものの中などで、そのままの形であったりたんぱく質の構成成分としてであったりします。それに対して添加物としてのアミノ酸は当然ですが後から添加されたものですね。そして、添加されたもので記載する場合は人工的に合成されたものだという事でした。

敢えて添加するくらいですから、理由があります。その理由とは「食品、あるいは製品の風味や特徴をより良くするため」です。食品なら味であったり保存性であったり、添加物が活躍する場面はいろいろとありそうでしたので、アミノ酸も同様の理由という事ですね。そう思って振り返ってみたら、6月の初めの頃に、調味料としてのアミノ酸を取り上げていました。同じような話題になりそう・・・、どうしよう・・・。

前回はうま味調味料といった話題でしたので、今回は安全性などについてという事にします。うま味調味料という名前になっていますが、もともとは化学調味料という名称でしたので、なんとも「怪しい、ちょっと怖いんじゃない?」といった懸念があったのかもしれません。名称が変わったって中身は変わっていなければ、何かが起きたときには「騙された」という気持ちになってしまいます。

そんなことにならないように(?)、食品添加物は必ず「安全性」について調べたうえでの許可制になっていますので、あまり心配はしなくてもよいと思います。そう書くと、必ずと言っていいほど「絶対なのか、何かあったら責任はとれるのか」と追及してくる人がいますが、全ては自己責任です。ご自分の責任を放棄しないでください。食品を選ぶのは自分、それを食するのも自分、何を選ぶかの基準は自分で考えて確立していただく必要があると考えています。あくまでも、情報は参考資料でしかありません。

食品添加物についても、インターネット上では様々な情報が飛び交っています。「とにかくダメ、全部ダメ」といったスタンス(?)のものもあれば、「この部分はダメ、この部分は要注意、ここまでは安全と考えてよい」と記載した記事もあります。何を参考にするかは、どのような情報を集めるかでも変わってきますので、気になるところからでも調べていってみてはいかがでしょうか。

これは安全性についても同じです。安全性試験というものがあって、そのためのガイドラインというものも定められています。安全性評価という基準もあります。動物実験だって行われた結果を踏まえての判断です。そのうえで、「だから良さそうだ、安全のようだ」と考えてもよい話ですし、「動物の結果はともかくとして、人間の場合はどうなんだ?」という疑問を持つ人もいるでしょう。また、「どの国や地域は使用を禁止しているのに、日本はなぜ~」といった疑問が出てくることもあるでしょう。なぜその国や地域は禁止したのか、その基準はどのように決めたのか、日本の場合はどうなのか等々、考えていけばいくらでも疑問は出て来ます。その全てになると、誰も答えることはできません。

食品添加物の場合も様々な情報が存在していますし、明らかに時代遅れの考え方であったり情報であったりすることもあります。昔はよかったとしても今の時代は間違った情報とされている事だってありますが、だからといって誤っている情報のすべてが削除されているわけでもありません。どの情報が最新なのか、そういったことも併せて確認していかないと、とても苦労することになってしまいます。といって、なかなか公開された時の日付などまで記載されていないものが多いというのも事実です。

さて、困った困った・・・・。


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