眼科専門医認定試験受験の手引きの手引き

①はじめに

例年6月で東京で行われる(ここ3年はコロナのため分散開催)眼科専門医試験ですが、受験資格について眼科学会のホームページに試験受験の手引きがあります。(下記)ただ、内容がなかなかわかりにくく実際の受験資格についてご存知でない若手眼科ドクターもいらっしゃると思います。今回はこれから受験する先生や学生の皆さんと情報共有目的で記事を書いてみました。

https://www.nichigan.or.jp/senmon/purpose/jyuken.html



②受験資格について

これから先の受験生は基本的に日本専門医機構登録者、つまり新専門医制度での受験になります。ここでは4年以上プログラムで定められた専門研修連携施設及びその関連施設での研修が必要になります。

ここで大事なのは研修開始の2年間のうち1年は下記の研修基幹病院で研修が必須ということです。ご覧の通りほぼ大学病院で占められてます以前のように眼科単科病院単独で専門医受験資格が得ることが困難になってます。これが眼科が入局必須と言われる所以です。あと大学院期間の扱いですがこれは基幹施設の代表(大体教授)に委ねられるようなので受験資格を得る前に入学する方は教授に確認が必要と思います。

研修基幹、施設について説明しましたが次は出願書類を見てみましょう。

1から10までの書類が記載されています。出願にあたりこれらの書類を受験年の3月上旬までに提出する必要があります。この中でハードルになってくるのは一編の筆頭著者としての論文と二つの学会発表になると思います。

論文についてですが、具体的な定義として眼科に関連していて、医中誌、Pub medに掲載されており査読ありの論文とあります。

眼科専門の学会誌や商業誌はもちろんですが査読があれば大学が発行している紀要や地方誌でも可能です。おそらく論文が1番ハードル高いので指導体制等が不十分でなかなか執筆できない環境の先生はそのような雑誌を狙ってもいいかもしれません。

次に学会発表ですが2つだけで良いので大体4年研修されてたらすぐ満たせるとは思います。

実際に記載されている学会の定義ですが、国内は専門医制度認定事業での発表、海外は専門医制度委員会で認めた学会と定義されてます。専門医認定事業は専門医更新のために必要な点数が発生する勉強会という認識でいいと思います。大学が独自に行なっている発表会とかでも点数を配布していたらオッケーです。もちろん異なる学会でも同じ内容の発表は不可です。出願時に証明として抄録のコピーが必要なので自分が発表した学会の抄録はとっておきましょう。

あとは手術症例数の報告が求められますが、申告のみなのでオペレコの保存は必要ないと思います。また症例報告のレポートも提出求められますが内容はそこまで求められてないようなのでこれも気にしなくていいかなと思います。

③さいごに

今回は新専門医制度にあたり行われる眼科専門医試験の受験資格について研修期間と施設、提出書類に焦点をあてて記事にしてみました。これからもネタが有ればnote書いていこうと思うのでよかったらTwitterや noteのフォローやいいねしていただけたら嬉しいです!わからないことがありましたら聞いて下さいね。





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