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ドイツ生活363日目 2024/3/13 パリからザールブリュッケンに行ってみよう

今日は水曜日!
朝起きて、私だけ荷物をまとめてホテルを出た!
今日は3人で私の住むザールブリュッケンに行って会社訪問をして、ランチを食べて、私は家に帰り、両親はまたパリに戻って最後の夜を過ごす!というスケジュールになっている。

スーツケースのタイヤの部分が壊れているようで、スムーズに運べなくて大変だったがお父さんが運んでくれた。

ありがとう

パリの美しい街並みに目が慣れ始め、地下鉄にもちょっとずつ慣れてきたところで帰らなければならないのが少し寂しい。

パリ最高だった
地下鉄本当に便利だった

地下鉄に乗って、パリ東駅に行く。
そこからフランスの新幹線TGVに乗って1時間50分でザールブリュッケンへ。

なんと昨日はドイツ全土でストライキがあったらしく、ドイツ鉄道が運営する新幹線ICEは全部運休だったらしい。
もし今日の予定を一日前にずらしていたら、計画がパーになってしまうところだった。あぶない。

フランスの鉄道網は信頼できるが、ドイツは全く信頼できない。
ドイツに旅行を考えている人は、基本レンタカーで予定を組んだほうがいいかもしれない。ドイツ鉄道の旅!というのはほぼ計画倒れすると思ってもらって構わない。

パリ東駅は地下鉄だけでなく普通の電車、新幹線も通る駅なのでとても大きかった!

お店もたくさん

お土産は一通り買ったが、おばあちゃんのお土産だけまだ買えていなかった。
おばあちゃんはピンクや赤のド派手な色が大好きなので、何かパリでド派手なものを買ってあげたいね〜と話していたのだ。

すごくカラフルなデザインの雑貨ブランドショップが目に留まり入ってみた!おばあちゃんが気に入りそうな赤いリュックを見つけた!

これにしよう

そしてお土産を買った後は朝ご飯を買うためにホームの近くのパン屋さんへ。こういうサンドイッチも食べてみたかったが、パンが固そうで食べるのに時間がかかりそう&大きすぎて食べきれなさそうという理由で結局今日も食べずに終わってしまった。

見た目がいいね

最終的にマカロンとクロワッサン、パンオショコラ、レーズンパンなどを買った。

マカロン楽しみ

駅の電光掲示板にはいろんな電車の行き先や時間が表示されている。
ドイツだと「15分遅れ」などの表示があるのが当たり前だが、ここでは遅延の文字は見当たらない。やっぱりフランスはちゃんとしているようだ。

ドイツにはない安心感がある

そして改札で駅員さんに印刷しておいたチケットを見せてホームに入る!
かっこいい車両がホームに到着していた。

レッツゴー!

私たちの車両に修学旅行中の学生がいて、その子達が乗車するのにすごく時間がかかっていたので、発車のギリギリまでホームで立って乗車するのを待っていたので少し心配だった。
でも付き添いの先生らしき人が「席を見つけるのは後でいいから、とにかく進んで!まず全員乗って!」と大声で指示していた。そのおかげでなんとか私たちも無事乗ることができ、チケットに書かれた指定席の番号を探しながら車内の奥へ進んでいった。

無事に席を見つけた!と思ったら、すでに誰か座っている、、
指定席なのに勝手に誰かが座っている、ってやっぱりヨーロッパっぽいなあ、、と思って、でも勇気を出して話しかけた。

「すみません、この席私たち予約しているのですが、、」とチケットを見せながら女性に話しかけると、女性はすぐに席を立って言った。

「オッケー。実は私昨日この電車に乗る予定だったの。でも昨日ストライキで運休になったから、今日乗っているの、、ではバーイ」

なんと、その女性は憎きドイツ鉄道のせいで昨日この電車に乗る予定が今日になってしまい、乗車券は使えるものの指定席は無効になってしまっていたのだった。

私たちは悪くないし、女性も悪くない。被害者だ。
加害者は、、悪いのは、、
いつもドイツ鉄道だ。


ドイツ鉄道の被害者から席を奪う形になってしまい少し申し訳ない気持ちになったが、やっと座れて一安心した。
ホームの売店で買ったパンを食べながら外の景色を楽しむ。

楽しい鉄道の旅

東京から新潟へ新幹線で移動すると、最初の40分くらいはずっと都会の景色が続く。東京ー上野ー大宮ー熊谷ーさらに群馬の高崎までは結構都会な感じがする。

だがここではパリ東駅を出発してほんの15分ほどでかなり田舎の方にやってきた。
ビルどころか民家一つもないような、だだっ広い景色がただひたすら続いていく。

のどかな景色


そしてTGVに乗って約2時間!時間通りにザールブリュッケンに到着した!
ここからはドイツ語が使えるので一安心だ。
駅の目の前に停まっているタクシーに乗って、直接会社へ向かった。

あらかじめ社長や同僚たちに、水曜日両親と一緒に会社訪問します!と伝えていたのでみんな待っていてくれたようだった。

社長室に行って挨拶をして、両親は日本で買った作務衣のお土産を渡した。

社長は両親の目の前で私をたくさん褒めてくれた。
「あなたの娘は素晴らしい。優秀で勤勉だ。
ドイツには多くのデザイナーがいるが、中でもとても優秀だ。
言語の才能もある。」

これを日本語に翻訳して両親に伝えるのがちょっと恥ずかしかったが、日本語でその通りに伝えたら、両親は「Nooooo~!」と言って全否定したので社長も戸惑っていた。笑

ドイツでは基本的に日本でよく言うような
「うちの愚息が、、」
「未熟者ですがよろしくお願いします」
「いつもうちの子がご迷惑をおかけしております」
みたいな、自分や身内を下げるような表現がほぼないようだ。

あとは、女性などがよく言う
「(20代なのに)私もうおばさんだから〜」
「もう若くないから〜」みたいな自虐的な表現もあまりしない。

ドイツでは自分や身内が褒められたら、本心ではなくても
「ありがとうございます!誇りに思います!」的なことを言うのが一般的なのだが、でも慣れていないコミュニケーションスタイルだったので仕方ない。私も慣れていないので褒められたら「No~」(日本語で言うなら「いえいえ〜」)と言ってしまうことがよくある。


行きの新幹線の中でお父さんに
「よろしくお願いしますってドイツ語でなんていうの?」と聞かれていて、
「Freut mich(直訳だと「会えて嬉しいです」)かな〜」と言っていた。

お父さんが私の頭を手で下げながら「Freut mich(会えて嬉しいです)」と社長に何度も言っていたので、社長も今までに見たことのないコミュニケーションスタイルに若干驚いていたが、なんとか和やかなムードでその場を終えることができた。


そして廊下にたまたまいた同僚と先輩に声をかけて、少しおしゃべりした。
会うなり突然同僚と先輩が両親に「コンニチワ〜」と言ったので驚いた。

普通なら私にその場で「ハローって日本語でなんていうの?」と聞くだろうが、あまりにも自然に「コンニチワ」と言ったので、きっと今日のために準備していてくれたのだろうとすぐにわかった。

パリはどうだったかとか、ザールブリュッケンでおすすめのレストランはどこか、とか色々話をして、最後に記念写真撮影もすることができた。

私も両親も緊張していたが、会社訪問できてよかった!

両親は私がドイツに行く前〜到着してから最初の半年間は、「こいつドイツで何してるんだ?」という心配&疑問の気持ちがあったと思うが、会社訪問して社長や同僚、先輩を紹介して、さらに自分が制作に携わった雑誌も数冊お土産に渡すことができたので少し安心しているようだった。

「頑張ってるんだねえ〜」と言ってもらえて、ちょっとでも安心させることができたのならよかった!と思った。


そしてそのあとはいつも私が仕事帰りに乗っているのと同じバスに乗って家の前のバス停まで移動して、近所を散歩した。

まあまあ曇ってるけど気候はいい感じ

自分が普段生活しているところに、日本から来てくれた両親がいる!というのがなんだか面白くて、実感が湧かなかった。
けどとても嬉しかった!


そしてお昼ご飯は先輩がお勧めしてくれたレストランで!

建物が可愛い

ザ・ドイツ料理!を食べようと言うことで、
シュニッツェルのマッシュルームソース、
牛肉スープ+肉団子入り、
美味しそうなサラダ
を注文した。
さらにこのレストランの地下で作られているビールも頼んだ。

美味しそう〜!!!

ビールを一口飲んだ瞬間、両親が「パリより美味しい!」と言った。
昨日パリのビール醸造所兼レストランで食事をしたばかりだが、そこより料理もビールも美味しかったようだ。

やっぱりフランス料理に比べるとドイツ料理は味付けは濃いめなのかな?それでビールとマッチして相乗効果で美味しく感じているのもあるかもしれない。
けどとにかく美味しくて、みんな大満足だった。


そしてご飯の後は市街地をゆっくり歩きながら中央駅に向かった。
5月に日本に帰った時に会えるからそこまで寂しくはないのだが、やっぱりこの1週間が楽しすぎて、旅行が終わる&両親と離れるのが寂しくなってしまった。
ちょっとうるうるしたがなんとか堪えて、帰りのパリ行きTGVに乗る両親を見送った。
帰りもやっぱり時刻通りだった。フランスはすごいぞ!

気をつけてね

そして家に帰ってきて、1人で荷物を整理していたら寂しくて泣けてきてしまった。
寂しい、、、


だが、両親が私のリクエストした日本の食材をたくさんお土産に持ってきてくれたので、それを一つずつ見ながら元気を出した。

ありがとう

そして、パリで買ってきたお土産を紹介!

わーい

マウスはパリとは無関係だが、可愛いポストカード、可愛いマグカップ、可愛い絵本、そして夏に着れそうな可愛いスカートだ!

楽しみだ!


夜ご飯は早速お米を炊いて、日本のお土産を開けてご飯パーティーにした!
お味噌汁、塩昆布、とろろ昆布、明太子ペースト、かんずり(新潟名物の唐辛子ペースト)をご飯にちょこっとのせて食べた。

美味しすぎた


ルームメイトはまだ2人とも実家にいるらしく、この広いアパートをまたしばらく1人で使えるようだ。
寂しいけどちょっと気楽でもある。

この1週間のパリ旅行が本当に楽しかったし、両親とずっと一緒にいれたのが楽しすぎたのでそれを思い出して夜も泣いてしまったが、その頃両親はパリラストナイトを楽しむべくセーヌ川ディナークルーズでエッフェル塔の近くでディナーを楽しんでいたらしく、その写真が送られてきた。


これはすごすぎ


最後の夜まで目一杯もりもりのスケジュールで楽しみまくっている両親の写真を見たら、涙もおさまった。
楽しかったんだから、またこういう楽しい経験をできるように明日からまた頑張ればいいじゃないか!
そんな感じでポジティブな気持ちになることができた。

では!これにてパリ旅行記は終了です。
明日からはまたザールブリュッケンでの日常に戻ります〜

パリ本当に美しい街だった

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