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ドイツ生活364日目 2024/3/14 今日からまた頑張ろう!そしておじさんが辞める

パリ休暇は昨日で終わりで、私は今日からいつも通り仕事だ!
出社して、先輩と同僚といっぱい話しをした。

パリはどうだったか、久しぶりに両親と会えて楽しかったか、寂しくないかなど色々質問してくれた。
安心して休暇に行けるのは有給が取りやすい環境があってのことだ。

日本にいたときは休暇をとって出かけるのがなんだか申し訳ない感じがして、旅行の感想などを話したりすることはあまりなかった。
けどここでは誰もがみんな年間29日間有給を必ず取ることができるので、みんなが同じ日数休んだり旅行に行ったりするから遠慮する必要がない。

早速パリで両親に買ってもらったマグカップを会社に持って行った。
フタつきで、さらに茶漉しもついている!
特にフタがあるのがありがたい。私はいつもティーバッグを最低でも2回は使い回すので、1回目のお茶を入れた後にティーバッグを取り出して置いておくお皿があると便利だな〜といつも思っていたのだ。
このフタでお茶を蒸らした後はくるっとひっくり返してお皿にして置いておくことができる。

可愛いいいいいいい

そしてパリのお土産話をした後に、先輩が言った。
「そういえば報告があるの。同僚のおじさんが4月で辞めることになったの。」

「え!?」

デザインチームは現在6人いて、ふたつの部屋に分かれて仕事をしている。
私はそのおじさんと別の部屋で働いているので普段あんまりコミュニケーションを取っていなかったのだが、それでもいつもチームで働いている仲間だ。

理由としては、そのおじさんの仕事があんまりよくない&みんなが教えてあげようとしているのに頑固なのでそれを聞こうとしないで自分のよくないやり方にこだわっている、、
などが理由だそうだ。

確かに先輩たちがこれについて話しているのをよく聞いていたので、初めて聞く話ではないが、少しショッキングだった。

「クビになったってことですか?それとも自分から退職?」と先輩に聞いたら、

「どちらでもないよ。彼は去年の4月からここで働き始めて、来月でちょうど1年なの。ミツキの契約も1年でしょ。ここではみんな最初は1年毎の契約なの。ただ2年目の契約を結ばない、って言うだけ。契約期間中の退職・解雇だと色々手続きが面倒だけど、契約の切れ目なら手続きも簡単だから社長も決断したみたい。」と言われた。

そうなのか、、、

両親が会社のみんなに渡す用に買ってきてくれた抹茶味のキットカットを配りにそのおじさんのオフィスに行こうと思っていたが、ちょっとそういう空気ではなさそうだ。


お昼ご飯にはラッキーなことに先週作った唐揚げ弁当が残っていたのでそれを持ってきた。さらに日本からのお土産で熱望していた塩昆布ととろろ昆布もご飯に乗っけた。

美味しすぎた



そして同僚(22歳の女の子)と一緒に散歩に出かけた。
辞めてしまうことになったおじさんについて話をしたら、知らなかった情報がさらに出てきた。

「実は、ミツキがパリに行っていた先週の金曜日、ある出来事があったの。
私が昼休みに散歩から帰ってきて椅子にコートを掛けて座ろうとした瞬間、あのおじさんがたまたま私の席の後ろを通って、キーホルダーで私のお尻を叩いたの。」

「え!? 何それ!? それってセクハラじゃん!!!!」

「そうだよね、それで、混乱してパニックになっちゃって、頭が真っ白になってその瞬間何も反応できなかったの。笑ったり怒ったり、今の何?って聞き返したりとかしたかったんだけど、何もできなくて。それでその日の午後はずっと頭の中でぐるぐるしてて。あれってわざと?それともたまたま?
で、先輩のところに行って報告したら涙が出てきちゃって。」

「そんな、、辛かったね、、」

「それで、おじさんが仕事から帰るタイミングで勇気を出して話しかけたの。あれはわざとだったのか事故だったのか教えてって。それで、わざとならもう二度とやらないでほしいって言ったの。」

「そしたら?」

「そしたら、もうおじさん(57歳)で大男(195cm)のくせに、私が問いただしたらいきなり5歳児みたいに怯えた目になって、何度も謝ってきたの。悪気はなくて、冗談で、面白いと思ってやったんだって」

「いやアホすぎるでしょ、、」

「で、結局先輩2人に報告したけど、社長には言わないでって言っておいたの。セクハラだからこれが社長にバレたら一発アウトだから。謝ってもらえたし、自分も今は納得してるから気持ちは落ち着いてるの。だから昨日いきなりあのおじさんが辞めることになった(契約を更新しないことになった)って聞いて、すごく驚いたの」

「社長は本当にこの話知らないのかな?」

「先輩たちには社長に言わないでって伝えてるから、違うと思う。タイミング的に本当に契約更新するかしないか決断する時期だったからだと思う。9月に育休明けの人が戻ってくるから、元々人数もオーバーする予定だったし。新人3人の中で(同僚、私、おじさん)、あのおじさんが一番良くなかったし、仕方ないと思う」

「そっか、、、全然知らなかったよ、、」

「それで金曜にその事件があって、その次の週の水曜日に会議の後に社長に呼び出されて契約更新しないって言われたんだって。だからあのおじさんは私が社長にこのセクハラの件を言ったんじゃないかと疑ってるみたいなの。「社長が1人で決めるはずない。デザインチームみんなが俺について悪く言ったんだろう」って私に言ってきて、ストレスが溜まっちゃうよ。早くいなくなってほしいな、、」


「それは酷すぎるね、、。私は部屋が違うからまだ会ってすらいないけど、こんな目にあってさらに同じ部屋で働いて、さらに愚痴を聞かされたり疑われたりするなんて、、ひどい!」


「でもよかった、本当に。両親にも話してたから、あのおじさんが辞めるって言ったら親も喜んでた!週末ずっとこのことが頭から離れなくて悩んでたから、本当に良かった」



こんな感じで、契約を更新しないことになった同僚のおじさん(57歳で3歳の娘がいる)は仕事ぶりが良くなかっただけでなく、私の可愛い同僚(22歳の本当に可愛らしい女の子)にセクハラまでしていたのだ!

キーホルダーでお尻を叩く、というとそのおじさんはきっと同僚から
「もう何してるんですか〜笑! やめてくださいよ〜笑」
みたいな反応を期待していたのではないかと思う。
57歳で相当いい歳でしかも小さい子供もいるのに、そんな愚かなことをしてしまったのかと思うと逆に哀れな気持ちになってくる。

肩を叩く(よろしくね!みたいな感じで)とかだったらコミュニケーションの一つとして良くあるので問題ないと思うが、お尻を叩くというのは明らかにセクハラだろう。同じことを同い年の男性にやるか?と言われたらやらないだろう。相手がだいぶ年下の女性だったからやったのだろう。


この話をしていたらだいぶ時間が経ってしまい、また散歩から戻って普通に仕事をした。平和な会社なのでこのまま普通に働いていればクビにはならないだろうと安心してしまっていたが、自分も来年契約を更新してもらえる保証は100%あるわけではもちろんない。

ドイツ語もサボらず勉強して、ここに留まれるように努力しようと誓った。


ひとまず今日はそんな感じだった。


ザールブリュッケンは天気がとてもいい!

わーい

両親は今日一日パリで過ごして、夕方日本行きの飛行機に乗った。
今日が一番この旅行でいい天気だったと言っていて、暖かくてアイスクリームまで食べたと言っていた!

無事に飛行機に乗れたようなので安心した。


そして夜はご飯をたくさん炊いて、日本からのお土産のふりかけや昆布などを使っていろんな種類のおにぎりを握った!

混ぜ込みわかめ(ごま油入り)おにぎりと、
塩昆布とチーズのおにぎり(お母さんが作ってくれて超気に入っているレシピ)と、
さらに明太子チューブとかんずりと青のりの最強組み合わせおにぎりだ!

明日が楽しみ

ご飯のお供がたくさんあるのでご飯を炊くのが楽しみになった。
お土産たくさんありがとう!

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