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国慶節初日、僕はエストニアで短期居留許可証の面接に行く

10月1日火曜日 晴れ
今朝の気温は午前6時55分の段階で、なんと2℃。しかもこれから7時になると1℃まで下がるらしい。でも今日の午前中は忙しいので、とにかく7時半までに散歩に出る。ちょっと短めのフェリー埠頭から旧市街一周のコースで8キロ、8時45分までに寮に戻り、短めのシャワー。で、9時過ぎにP.Pinna 4番地にあるPolice and Border Guard Boardまでバスで行く。ここはいわゆる警察署だが、移民局事務所も兼ねている。今日は一ヶ月前に申し込んだTemporary Residence Permit (TRP、短期居留許可証)取得のための面接の日だ。9時40分に朝日に眩い、PBGBの円形の建物に着く。

今朝は今季一番の寒さ
散歩道からみる海も寒々しい
全体的に円形の警察署の建物の入り口

建物内部に入るとまずは写真を撮れと言われる。ここで写真と指紋、署名を採取される。その後、整理券を取れと言われるが、整理券発行マシンに僕の予約が出てこない。で、予約確認メールの内容をもう一度良く見てみると、僕の面接予約時間は午前10時15分。で、予約の15分前までは整理券が取れない仕組みになっていた。(時間に厳しいエストニアならでは。)待合室に座って午前10時になるのを待ち、整理券をもらう。10時7分に呼ばれ、20番窓口へ。ここで書類の記入内容の確認をし、手数料の64ユーロを現金で払って、今日の手続きは終わりだ。一応、何も問題が無ければ三ヶ月後、2025年の1月1日にはTRPが発行される(だろう)と言われた。結構時間がかかる。発行されたら、またここに取りに来ることになる。とにかくエストニアでは、TRPの無い欧州外からの留学生はオンラインバンキングも電話番号の契約も、市内公共交通の無料乗車も出来ず、学生証の発行さえしてもらえない。とりあえず今年いっぱいはこの下級国民扱いに耐え、来年になったら生活が便利になるのを楽しみにする。

入ってすぐの写真ブース。親指を除く8本の指の指紋とサインも採取された
待合室から窓口スペースを覗く

バスで寮に帰って一息つき微信(中国のSNS)をチェックすると、何人かの友達から国慶節のお祝いの言葉が届いていた。ああ、そうか、今日は10月1日、中国の国慶節だ。すっかり忘れていた。去るもの日々に疎し、とはこのことか。あれ、それって死んだ人のことは忘れられるということだったか?まあいい、僕もヨーロッパの人になるべくちょうど今日、面接してきたのだから。

北京から国慶節のお祝いの便りが。

寮で簡単な昼食を食べ、午後2時15分からのエストニア語の授業に出る。今日の授業は食品の名前の復習と国別情報の練習、それに動詞の活用の勉強。エストニア語では1人称、2人称、3人称、それぞれの単数・複数で動詞の活用が変わる。ただ、現在形・進行形・未来形は同じ、という言語だ。これが頭で考えなくとも自然と口から出てくるまで練習しなければならない。そう考えると、結構大変だ。

動詞の終わり方で活用の形が変わる。まあ、日本語の五段活用とか上一段とかサ変みたいなものか。
国ごとの情報のエストニア語。あれ、日本がないが、ここではやっぱりマイナーなのかな。
代名詞の穴埋め問題

再び寮の自室に帰ってきて、教育学のスタディグループのメンバーでZoomミーティングをする。昨日のグループレポートの仕上げだ。30分で最終ドラフトを完成させて、提出をマリア・テレサに頼む。彼女は完璧主義者で面倒見が良い。その後もマリア・テレサと少しやり取りはあったが、基本的に僕の分担はもう終わりだ。あとの時間は寮でマンガを見たりゲームしたりして、大学生の生活を満喫する。


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