散歩とデータ収集プラン立案の金曜日
11月8日金曜日 曇り
今日は金曜日だが授業はない。朝8時半に起き出して散歩に行くと、見慣れた建物の上部にガスというか霧がかかっている。ああそう言えばLAにいた頃はこういうのを洒落て、マリンレイヤーと言ったな、と懐かしく思い出す。タリンも海辺の街だからこんな天気になるんだなと。
大学寮に帰ってきて、修論関連の授業の宿題に着手する。今日締切の課題のテーマは、「自分の修論のテーマに関する研究のデータ収集プランを立案せよ」というもの。と言っても、大体修論のテーマ自体固まっていない僕の研究でデータ収集プランを立案するというのも無理がある。とにかくなんとか捻り出すしかない。僕の元々の興味は、AIを活かした教育サービスビジネスの構築にあるので、午前中はそれに関連した研究論文を探して読んでみる。最近、ウチのプログラム(タリン大学の「教育革新・リーダーシップ」という留学生用修士課程プログラム)で流行っている自己決定理論(Self-Determination Theory; 略してSDT)は学習者のモチベーション向上に有効とされる理論だが、このフレームワークを用いて、「ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)をシラバスや教育コンテンツの準備に活用した場合の、教える側のモチベーションが向上するかどうか」という研究を提案してみる。データソースは被験者としての教える人たち、データ収集方法はLLMを活用したタスクの前後にBPNSFS質問表(下記写真参照)に答えてもらう、というプラン。とりあえず叩き台のデータ収集プランを作り、授業の共有フォルダーにアップロードする。後は授業中にこれを上手く説明できるかどうかだ。どんなフィードバックがもらえるか、楽しみだ。
今日の夕方は本当はタリン・ブラックナイト映画祭のオープニングセレモニーがあって、参加したかったのだが、チケットが入手できず断念。それで夕方・夜は寮で本を読んだりしてゆっくりし、明日に備える。