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Imagine there's no countries (想像してごらん、国なんてないんだよ)

ジョン・レノンがイマジンをリリースして50年が経つ。
僅かずつだが、世界は平和へ向けて歩みを進めていると信じている。

私の父と母は戦争を生き抜いた人だった。
東京大空襲で家も家財道具も全て焼かれて身体ひとつになったと聞かされた。
あの夜、茨城に住んでいた親戚は東京の空一面が真っ赤に燃えているのが見えたと言う。夜が明けると食糧や生活に必要なものをリヤカーに積んで、一日かけて焼け野原の中を探し回り届けてくれたそうだ。

バラックを建て雨風をしのぎ、貧しい生活を強いられながらも何とか命を繋いできた。父も母も口を揃えて「戦争なんて絶対やってはいけない」と常々言っていた。今生きていたら一体、何と言うだろうか。

Imagine no possessions
そう、私たちにそもそも「自分のもの」など何ひとつないはず。
無意識に吸っている空気も、太陽の光も、海も空も
生きるために必要なものは全て地球が与えてくれているもの。
足りなければ分かち合えばいい。
困っていたら助け合えばいい。
国境という線で分け隔て、ここから先には入ってくるな
この中で取れたものは自分たちのものだから勝手に持って行くな。
そうした時代をもう終わりにしたい。
お互いの間にある高く厚い壁をなくしたい。
更には、お金や地位や名誉、人間の欲も手放せるようになれたら。
世界中の様々な問題は自然と解決の方向へ向かっていくに違いない。

けれども振り返ってみると、
自分自身の価値観に縛られて世の中を見ている時がある。
先日も都心の街頭で愛と平和のプラカードを掲げてきた。
殆どのかたが足早に通り過ぎていくなかで、関心を持ってくださる方、声を掛けてくださる方が時折現れ、中には写真を撮ってくださる方もいた。

そんななかで、ちょっと強面な方が立ち止まりじっとこちらを見てきた。
(わっ、こわい、どうしよう、大丈夫かな・・・)
私の心の声などお構いなしに、その方はぐんぐんこっちに歩み寄ってきた。
「Love and Peace !」と、プラカードに書かれた文字を指さしながら声に出してくださり、さっきとは打って変わってにこやかに微笑んでくださった。
「一緒に、写真いい?」
「あ、はい」
プラカードを一緒に持って写真に収った。
憎しみ合うのではなく愛し合うことの大切さを終始笑顔で熱く語ってくださると足早に立ち去っていかれた。
その後ろ姿を見ながら、外見で人を判断していた自分が恥ずかしくなった。

愛と平和の世界が実現することを望んでいるならば、まずは相手のことを信じることができなければその道は開けないよと、教えられた気がした。
誰が悪い、原因は〇〇だ。△△の陰謀だ。
そんなことを言い続けるのは簡単だけれど、それではお互い罵り合い、まるで武器を持たない言葉の戦争のようになってしまうだろう。

そうではなく、全ての人が本来のほんとうの姿を思い出せるように
誰もが持っている愛の思いを外に表現できるように
ほんとうの私たちになれますように。
これからも呼びかけていきたい。

鬼滅の刃の中で、「鬼だってもとは人間だったのだから」という炭治郎のセリフがあるとおり、私たちは誰もが真っさらな心を持った地球に生きる子どもたちとしてこの世に生まれてきたのだから、それを思い出せるようにこれからも愛の思いの大切さを届けていきたい。

久しぶりにImagineを聴いてみた。
戦争孤児だった少年が歌う平和の歌「イマジン」

And the world will be as one ♡♡♡
世界はきっとひとつになる♡♡♡

 LOVE & PEACE 


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