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デザインのマスターデータとは

ちょっとしたデザインのお話
わかりやすく例えて書いてます。

クライアント様「この画像の看板をこの大きさで作ってください」

と依頼がきたとする。

しかし、いただいた画像は100のドットでできたJPG画像。

デザイナー「この大きさの看板を作るには最低1000ドット必要です。イラストレーター(デザインソフト)のマスターデータはありますか?」

イラストレーターで作られたものはデータとして作られており、サイズの変更も自由自在。

クライアント様「ありません。なんとかこれでできませんか?」

デザイナー「まったく同じにはなりませんが、トレースしてそれに近いものは作製可能です。」

クライアント様「同じものは出来ないんですか?」

デザイナー「元のデータがないとまったく同じものはできません。」

ここで、近いもので大丈夫ですと言って頂けるものなら製作に入れるのですが、ご納得いただけないと製作ができない。

例えるなら、凸凹のLEGOの人形(ドット100)を本物の人間(ドット1000)に作り変えてください。と言われてる状態になります。

こんな事が日常茶飯事にあります。

最初はそれで事足りたものも事業が大きくなるに従って様々なものに利用したいとき、そのデザインデータがないと大きな看板やポスターなど、これからの展開に支障がでることがあります。

もちろん同じものは作れない上に、近いものにする為に作業内容が増える分、費用もかかります。

デザインデータ作製の作業は特殊な部分が多く、ただ絵を書くだけ、色を変えるだけなど一般の方が思っているものとは大きくかけ離れたものです。
今後問題なく使えるデータにする為に、画面上ではわからない作業もプログラミングのように行います。

いただいたデータがちゃんと作られておらず、こちらで開くと違ったデザインで表示されるといった事も多くあります。

なので、「たかが小さいロゴだから。」と思わずしっかりとしたデザインのマスターデータを作り保管していただけたらと思います。

それが数年後の企業様のコストダウンやクオリティアップに繋がると考えています。

ビックリするくらい価格破壊が起きているデザイン業界で少しでも多くの方にデザインの重要性をご理解いただき、今後の事業展開に活かしていただけたらと思います。

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