高学歴親が子どもを追い詰める 理論攻めで子どもの逃げ場なし


アエラのこの記事を読んで、頭が痛い人も多いのでは。。。

🔗 高学歴親が子どもを追い詰める 理論攻めで子どもの逃げ場なし


自分ができたことはわが子もできるという根拠のない思い込みをもち、子が別の人格であることを認識できない。自分のメンツを繕うことに執心するあまり、わが子に寄り添えていないケースが目立つ。
「高学歴は弁が立つ人が多いため自分のしゃべる時間がつい長くなり、子の意見を聞いていません。子どもの自発性、積極性が強化されづらい。そこが鍛えられない彼らは自発的に動かないので、親はさらに焦る。悪循環なのです」



子供が思ったほど勉強ができないと。。。

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医師の元夫(50代)は、勉強が苦手な中学3年の次男の実情を受け止められない。成績表は2と3が半分ずつで模試の偏差値40台の息子に、偏差値65の高校へ行けと言う。
「せめてM大の附属校へ行け。授業を真面目に聞いていれば、ある程度の成績が取れるはずだ。いい高校に行って一流大学に入らなくては就職できないぞ」
 ちぐはぐな説教をする元夫はK大医学部卒。附属中学時代から医者を目指し、ひたすら勉強だけをやり続け医者になった。
「彼は自分ができるから、息子もできると思い込んでいる。というか、世間が狭いので自分と同程度の人しか知らない。誰でも勉強すればできるようになると。そのうえ学業成績以外の価値観でわが子を見られない。次男はやさしく気が利いて友達も多いのに」


かなりできてトップ大学に入っても。。。

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30代までマスコミ関係で働き、最近まで専業主婦だったミサさん(40代パート勤務)は、私大トップのK大に入学した長男をもつ。野球部に所属した高校までは何とも思わなかったのに、大学に入った途端、長男に不満を抱くように。同時に母子のケンカが絶えなくなった。
 長男はサークルには入らず、バイトもしない。大学生なのに夫より帰宅が早い。友達もいないし、当然彼女もいない。要するに「まったくイケてない」(ミサさん)。彼女が抱く理想の息子像には程遠いのだ。
「コミュニケーション能力が低く、生きる力が弱いと感じる。大学なんてK大より下の私が卒業したレベルでOK。それよりも、活発で生き生きした子になってほしかった」




勉強に向いてない子に、勉強しろ、頑張れ、頑張れるんだ!と叱咤激励し、勉強ができる子には、コミュ力を磨け、バイトして社会勉強をしろ、海外に出て経験をつむんだ、勉強だけできても意味ないぞ!と脅し。。。
「親御さんは、頑張れば何でもできると言う。でも、そうじゃないときもある。そこを認めてあげないと、本来ある力をつぶしてしまう場合もある」


背景にあるのは親たちが「いい子を育てる=自分の評価」ととらえる風潮があり、特に高学歴夫をもつ専業主婦にその傾向が強いのだそうです。



このアエラの記事、2014年の記事なのですが、このころから4年ほど経ちますが、現状はあまり変わっていないのかもしれません。

これは昔からだと思うのですが、学歴社会の中でより良い偏差値のところを目指すのが良いと信じて頑張っている人と、自分の好きなこと、やりたいことに向かって、学歴競争とは別の世界で生きている人に分かれているように思います。


もったいないと思うのは、記憶力や要領がよくて学校の勉強ができるタイプの人の中には、勉強以外の才能や情熱を秘めていても、それに気づく間もないほど、受験勉強だけに感受性豊かな時期を過ごしてしまい、本来の才能に気づかないまま人生を終えてしまう人もいるのではないかということです。

特に親世代の人の中に、そういう人が多かったのではないでしょうか。


今の若者は、なんとなく無意識レベルでそれを感じていて、旧世代とは違った生き方をしようとしている人が増えてきているような気がしています。

積極的不登校と言われるいじめなどの理由に寄らない自分の意思で公教育を受けないと決める子供(親の意思の場合もありますが)が増えているのも、同じ目標を目指すという画一的な教育よりも、多様性を重んじ、一人一人の本来の才能を伸ばしていくという考えが浸透してきたということも言えるかもしれません。



アエラの記事によると、小児心理外来で長年親子の悩みを聞いてきた小児心理医の成田奈緒子さんによると、患者の多くが高学歴親の家庭だそうです。

しかも、高学歴の親は学歴のみにこだわるのではなく、コミュニケーション能力や活発さなど、リア充的な生き方を求める人が多く、


視野が広がるから留学しろ。
社会勉強になるからバイトしろ。
友達ができるからサークルに入れ。


と求めるものが多いのが特徴なのだそうです。



私も少し前まで、いいえ、今でもついつい上記のようなことを言ってしまうのですが、子供の立場で考えるとなんだか息が詰まりそうですね。


子育てに正解はありませんが、唯一あるとすれば、子供の生きる力と可能性を信頼して応援すること、それだけなのかもしれません。




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