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今、目の前にある幸せを味わい愛でよう。


風邪をひいて微熱で体が火照っているときって気持ちも恋をしてるみたいになるようです。

なんというかアバタもエクボという感じで、ふわっとした恋愛初期のあの感覚です。

そのことを出張から帰ってきた夫に話したら、すごく嬉しそうに、それならずっと微熱があったほうがいいねって笑われました。

健康で元気なときの私は、偉そうでちょっと可愛げがないのだと思います。

そう言えば夫は、私の体調がいまひとつだったり、何かに悩んでいるときなど、弱っているときにすごく優しいのです。

私が調子良くて、綺麗にして一緒にお出かけできるときだけ優しいのではなく、髪も洗えなくて熱でボーッと目の焦点が定まってなくて、ネズミ色のモコモコのおばあちゃんみたいなパジャマを着て、ベッドに転がっているときも、いつもよりもっと優しくしてくれるのです。

病気のときに優しいのは当たり前と思う人もいるかもしれませんが、その当たり前のことがとても嬉しくて幸せで感謝の気持ちで心がいっぱいになりました。


木曜日の夜、少し食欲が出てきた私のリクエストで、クスクスを作ってくれました。

仕事帰りに夜の9時まで開いているモノプリで野菜などの材料を買ってきて作ってくれた、辛くない優しい味のクスクスです。



メルゲーズとチキンは、スーパーではなく、美味しいお肉屋さんに閉店間際に駆け込んで買ってきてくれたそうです。

写真のメルゲーズがちょっと焦げて小さくなっているのは、病みあがりで、胃腸が弱ってるだろう私のために、穴を開けてオーブンでじっくり焼いて油分を飛ばしてくれたからだそうです。


クスクスに合うモロッコのワイン。
少しグレーがかったヴァン・グリと呼ばれるグレーワインです。


写真用に少しだけ注いでみましたが、まだ体調が万全じゃないので一口だけしか飲んでいません。


私には悩みがないわけでなく、いつも何か心配事や解決せねばならない問題を抱えています。

病気にもなりますし、理不尽なことで嫌な思いをすることも、時間に追われて焦ることも、皆と同じようにあるのです。

若い頃は、それを自分の努力でなんとかしようと必死になって、悩みをさらに大きくしてしまっていたように思えます。

今ココにある当たり前の幸せに気づかずに、たとえ気づいても、そんなことは当たり前だと見向きもせずに、ないものばかり探していたのだと思います。

今でもやっぱり、これがこうなったら気持ちが楽になれるのにと思うことはあって、不安で胸がざわざわすることもあるのですが、


そんなときこそ深呼吸して、


空を見て鳥のさえずりに耳を傾けて、


こうして息ができて、


目が見えて、


音が聴こえ、


良い匂いが嗅けて、


ふわふわのお布団のぬくもりに触れることができる幸せをかみしめて、


こうして生きていることの喜びを感じるようにするようになりました。


今、目の前にある幸せを、たとえそれが他の人から見るとたいしたことではなくても、しっかり味わい愛でて幸せを感じて生きていると、自分が幸せの波動に包まれて守られているのか、びっくりするような悪い出来事が起こらなくなってきました。


恋愛や結婚も同じで、相手を変えることや自分を変えることに躍起になるよりも、お互いに感謝の気持ちを持って、二人の間にある空気を幸せな甘い空気で満たすことで、自然とお互い優しくなれて、無理をせずとも慈しみあえる関係になれるのだと思います。


この記事を読んでくださっている皆さまが、末長く優しい夫婦関係を続けるヒントや楽に生きれるヒントのかけらを見つけてくださればとても嬉しいです。

愛を込めて。❤️




元記事:恋に落ちたときの気持ちで二人の間を甘い空気で満たしてみよう(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)December 17, 2016 20:23:29 テーマ:恋愛・結婚

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