タイトル

楽曲紹介 - 美しき肖像

皆様ご機嫌いかが?小林未郁です。
「ウタウワタシ は」の楽曲紹介、ディープな世界に突入しております。

続きのない物語
https://note.com/miccabose/n/n15f079fb8331

本日は6曲目です。

【依頼経緯】

中西俊博さん( http://couleur.bz/profile.html )と言えば、有名なバイオリニストであり楽曲提供も多くしておられるお方です。
私が初めて拝見したのはかむゐリーダー島口さんが「題名のない音楽会」で中西さんとコラボレーションをした時です。
確かその時、演奏中にバイオリンの弦が切れてしまうトラブルがあり、それでも少ない弦で即興アレンジをしながら演奏していたお姿が印象的で。その後、島口さんとのステージでのコラボレーションを何度も拝見する内に、音の構築力が凄まじいなと。
いつかご一緒出来たら、、と思いながらも少し怖い部分もありました。アーティストとしてつまらないと思われるのではないか、色んな意味で太刀打ち出来ないのではないか、と思っていました。

私の歌声を聴いて頂く機会は何度かありながらも、どのように思われているかは分からないままだったので、今回は挑戦のつもりでご依頼をしました!
ドキドキしながらお返事を待ちました。こういう時メールを開くのって本当に緊張しますよね。笑

とても快く請け負ってくださり本当に嬉しかったです。

【楽曲提供】

まずは中西さんからデモを数曲送って頂くことになりました。歌詞はあまり書かないとのことでしたので、頂いたメロディに私が歌詞をつけることになりました。
早速送られて来たのがまず3曲!
その中でも中西さんがこれが良いのではないか、という1曲はありました。
とーーってもシンプルなデモなので、アレンジの付け方でどんな世界観にもなる可能性がありました。だからこそどれが一番しっくり来るのかが判断し辛く…。
まずは鼻歌で歌ってみたり、私なりの世界に持ってってみたりしましたが「これ!」という決定打が見つけられずにいました。

もう少し方向性を明確にしたかったので、思い切って相談をしてみました。私がこれまでに歌った曲なども参考に挙げながら、こんなのはどうですか?こっちの広がりは?と。
そこに対しての中西さんの考えもお伺いしながらも、それならこの曲はどう?これは?こっちは?と、出るわ出るわデモの数々。合計10曲くらいだったかな?
なんと多作な方なのだ!!

悩みに悩んだ結果、他アーティストからの楽曲バランスも考え、最終的には一番最初の中西さんオススメ曲に決めました。
(だったら最初から言うことを聞いておけよ…という突っ込みはご勘弁を。笑)

【歌詞】

曲を決めたら次は歌詞です。
これがまた、、、シンプルデモを聞きながらなのでまあ難しかったですね!
本当にどこへでも行けるんですよ、まだ色が付いていない状態なので。同時にアレンジの重要性を感じました。世界観を決める役割がかなり大きいのかもしれませんね。

どうしようか、どうしようか、とこれまた悩み…
ちょうど海外ツアーが多い時期で飛行機での移動ばかりしていたのですが、機内で映画を観ている時にようやく一つ着想を得ました。
「吸血鬼の女の子」だな!と。
テーマが決まってしまえばあとは書くのみ、そこからは早かったと記憶しております。
情景を妄想して、感情を妄想して、物語を妄想して、自分でもムフフと思える歌詞が書けました。

第一稿を中西さんにお送りした時に、とーーーーっても嬉しい感想を頂きました!
それは私の心に秘めておく喜びです。うふふふふ。

【レコーディング】

レコーディングは中西さんが懇意にしておられるミュージシャン勢を呼んでくださいました。
たった数時間のレコーディングでしたが、あれよあれよと仕上がっていくアレンジ、丸で早回しの映像を見ているようでした。

私が敬愛するピアニスト、伊賀拓郎さんを失敗出来ないレコーディングへ道連れにし、笑
歌入れは「続きのない物語」同様、ピアノの真横にマイクを立て、ギターのファルコンさん、ベースのクリスさんを交え、まずはせーので録りました。
耳の良い中西さんからは私のピッチについて多少のご意見ありましたが、ピッチ修正しないこととこのレコーディング方法は私がワガママ言いました。

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この後に中西さんがバイオリンを入れ、最後に合流したクリストファーさんがパーカッションをダビング。
なんと、釘で出来たウィンドチャイムが!
歌詞に「釘」と言うワードが出て来るのでこれは嬉しかったです、絶対使ってください!とお願いしました。

画像2


更に別日に中西さんが小物を大量に持参し、凄まじい勢いで細かい音がどんどん重なって行きました。レンガとか壺とかね。
物語や情景の奥行きを音で作っている感じで、私の頭の中にも絵や色合いが広がりました。
また更に別日にミックスダウンのスタジオまでお越しになり、細かい音の調整をしました。もうね、放っておくと永遠にこの時間が続きそうでしたね。笑
それはきっと、ずっと音の中で生きている方だからだと思います。生息地が音楽、というイメージ。1曲にかける情熱が凄いんです。
印象的だった会話が「入れたい音は全て自分で作る」というものでした。今時は音素材やサンプリング素材、無料でも有料でも本当にたくさんあるのに…!
映画の効果音なんかも作れちゃいそうですよね。

最後に中西さんから「いや〜楽しかったよ!こんなに自由にやらせてもらってありがとね。」と言われ。音楽でご一緒するなら自由に楽しんでもらいたいというのが一番なので、とても嬉しかったです。
そしてこちらこそめちゃくちゃ楽しかったですし、音への姿勢など勉強になること多々でございました。

【ご披露もろもろ】

音を聴いてくださればお分かりでしょう、再現不可能なことが。笑
ライブバージョンとしてピアノ弾き語りや、バンド演奏を目論んでおります。
音源は音源として心ゆくまで楽しんでくださいね♪

中西俊博
http://couleur.bz/profile.html

美しき肖像


それでは次回投稿まで、ご機嫌よう。


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