見出し画像

Library Lion 2021/3/27 Sat

東京都葛飾区亀有にある「絵と言葉のライブラリー ミッカ」のスタッフ、粕川です。

今春、桜も満開の三月下旬、絵本劇場スペシャル「librarylion」を開催しました。当日は、お天気も良く、お花見日和で気分は「春がきた~♪」といった感じ!

【絵本のご紹介】

「としょかんライオン」 (岩崎書店)

「librarylion」(Candlewick; Reprint版)
ミシェル・ヌードセン:作  ケビン・ホークス:絵  福本友美子:訳

今回の「としょかんライオン」は、図書館にライオンがやってくるというところからお話が始まります。
主人公は、ライオン。そして、図書館長のメリーウエザーさん。それから忘れてはいけないのが図書館員のマクビーさんの存在。
そこで、よりお話しの臨場感を味わって頂くために、マクビーさんのセリフは、男性スタッフにお願いして読んで頂くことにしました。
シアター内には、イーゼルを置いて、英語版「librarylion」、日本語版「としょかんライオン」2冊を置き、シンプルに。

ライブラリー3


【こだわったところは3点】

 1つ目は、お話しの前半とラストにクラシック音楽を流しながら読み聞かせを行ったところ。
絵本に登場してくる図書館の趣が、歴史を感じさせる建物で、クラシカルなイメージがピッタリだったので…。

2つ目は、お客様にシアターにお入り頂く際に、本物のライオンの動画(フリー素材)をスクリーンに映し出しておくこと。
動画に関しては、お子さんたちに、自然の中のライオン本来の姿を見てもらった上で、絵本に登場するライオンの存在をどう感じるのか…想像する気持ちを味わって欲しいと思ったので…。

3つ目は、今回の読み聞かせは、マリオネットのコノハちゃんも一緒に聞く…という試み。
絵本の中で、ライオンは子ども達と一緒に静かにお話を聞きます。
そんな、いつもは時間を共有しない…人?動物?生きもの?と出会ったら、どうする?
という体験をお子さん達にしてもらいたくて…。さすがにライオンは連れて来れませんが(笑)コノハちゃんに登場してもらうことに!


【さあ、いよいよスタートです!】

 1回目の14時からのお客様は、初めてミッカにいらした方が多かった印象です。
赤ちゃん、2,3歳のお子さん、小学生…と年齢層は幅広い感じ。
ご挨拶して、スタート直後にコノハちゃんが登場!
「わあ~かわいい!」「ちっちゃ~い!」などの声が上がる中、「こわ~い!」と尻込みするお子さんがいるではありませんか!
(えっ!怖い?そうか、小さなお子さんにとって、マリオネット人形が間近で動いているのは…初めての体験だと怖いと感じる場合もあるんだ…)
そんなお子さんの意外な反応を、私自身も驚きながら、コノハちゃんの紹介を済ませて「としょかんライオン」の読み聞かせを始めました。

通しで読むと、14,5分はかかるお話しですが、みなさん最後まで熱心に耳を傾けて聞いて下さっていました。特に小学生のお子さん達が目を凝らして聞き入ってくれていたのが印象的でした。

2回目の16時からのお客様は、何度もミッカに足を運んで下さっている常連のお客様の
お顔も見受けられ、アットホームな雰囲気の中での読み聞かせになりました。
図書館員のマクビーさんの声が好評で、お褒めの言葉を頂戴しました。
また、帰り際に、すごく良かったです…とお声を掛けて下さるお客様もいらして
とてもありがたく、うれしかったです。

ライブラリ−1


【イベントを終えて】

 イベントの際、2~3冊の読み聞かせを行うのが常ですが、今回は1冊のみのご紹介にさせて頂きました。長めのお話しということもありましたが、じっくり絵本のストーリーを味わって頂きたかったからです。
ただ、赤ちゃんと一緒に参加して下さっている方も見受けましたので、小さなお子さん向けのライオンのお話しを、1冊ご紹介しても良かったかもしれないなと感じました。
時々、シアター後方でお話を一緒に聞いている、マリオネットのコノハちゃんをチラチラ見たりするお子さんの姿も、とても微笑ましかったです。
常連のお客様の中には『「としょかんライオン」に合わせて子どもにチーターのプリントがあるTシャツを着せてきました~!』とお声をかけて下さる方もいらっしゃって思わず温かい気持ちになりました。

ライブラリー2


【ちょっと裏話】

 ♪マリオネットを操ってくださった○○さん、マクビーさんの声、音響、照明を担当して下さった○○さん…
リハーサルでは無かったアドリブで混乱させてしまってごめんなさい(笑)

そうなんです…スタート直後、コノハちゃんの登場で「こわ~い!」と反応したお子さんに、何とか「だいじょうぶだよ!」という気持ちを伝えたくて…暗転の中、リハーサル通り座ってスタンバイしていたコノハちゃんに、アドリブで「コノハちゃん~、見えてるかな~?」と突然振って、反応を催促(汗)

次の照明、音響の準備に備えていたスタッフに「コノハちゃんに明かりをもらえるかな~」と照明を催促(汗)

終わった後のミーティングで、実は汗だくで対応して下さっていたとお聞きし、猛省しました!

まだまだ、見直さないといけない点は多々ありますが、終わってみると、色々あって楽しいlibrarylionでした。

また、皆さんに笑顔になって頂ける企画をお届け出来る日がきますように…

ミッカスタッフ 粕川智子

画像4

絵と言葉のライブラリー ミッカ

絵と言葉の本だけを集め、ライブラリー、シアター、ギャラリー、アトリエを内包した子どものための小さな図書館。



【住所】東京都葛飾区亀有3-26-1 リリオ館7F
【アクセス】JR常磐線 亀有駅南口 徒歩30秒(東京メトロ千代田線直通)

【開館時間】10:00~17:30



【おやすみ】月曜、第4木曜(祝日の場合は翌日)



【tel】 03-6662-4315



【入館料】こども(小学生以下)無料/中高生・保護者 200円



 16歳以上のみでの入館はできません。お子さまと一緒にお越しください。
※現在事前来館予約制です。ミッカホームページをご確認ください。

画像6

画像5



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?