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初めての新聞 (東京新聞)

引っ越してから、東京新聞をとりはじめた。原発の報道に力を入れていることや、映画にもなった『新聞記者』の著者、東京新聞記者の望月衣塑子さんにつねづね興味をもっていたこともあって。

朝日一辺倒だったわたしにとって東京新聞は何というか手作り感があり、記事も朝日ほど肩が凝らず読みやすい。しかし何より素晴らしいことは、分量が少ないためほぼすべての記事が読める! ということ!
いやーー、朝日新聞はボリュームがあった。「新聞とはそういうもの」と割り切って過ごしていたけれど、そんな罪悪感めいた感情を抱かなくて済む新聞があったのね(笑)

東京新聞はそして、福島の原発事故のことを粘り強く追い続けているのが素晴らしい。「こちら原発取材班」というコーナーではじゃがいもの汚染度を実験していたり、「福島第一の一週間」では1号機~4号機の様子や作業(「水素爆発で重いコンクリート製のふたがずれ落ちた」とか「溶け落ちた核燃料はコンクリートも溶かした可能性」など)を図解で詳しく解説している。こんな新聞はほかにないと思う!

ただ、文化・芸術方面の充実度は朝日に劣る。金曜日の夕刊の映画紹介、土曜日の書評欄などはどうしても朝日が恋しくて、図書館で読む。
(でも第一土曜日は荻窪の本屋Title店主の辻山さんの「公開選書 あなたに贈る本」というコーナーがあってうれしい。あと「本音のコラム」の斉藤美奈子さんとか師岡カリーマさんとかの記事も好き。火曜日の夕刊には元朝日新聞記者・稲垣えみ子さんの記事が載るけど(「ああ憧れの一人飲み」)、いまひとつ振るわないような。稲垣えみ子さんの文章大好きなので、残念)

デザインも朝日の方が洗練されている。この垢ぬけなさがいい、ともいえるのだけど。
ともあれ東京新聞、なかなか面白いねと夫婦ともども気に入っている。ネットでもニュースは読めるけど、新聞ならではの面白さって、やっぱりある。しばらく楽しんでいこうっと。

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(↑6月6日の記事です。「目の見えない人は世界をどう見ているのか」も「おんなのことば」も気になるなぁ)

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